旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

杭州飯店にはたぶん一生行けない、縁がない。

2023年3月9日(木) 朝ご飯は山形キャッスルホテルのビュッフェ形式でいただいた。東京に住んでいる時によく蔵王温泉スキー場に行ったのだが、その時の定宿が山形キャッスルホテルだった。この日の朝ご飯のメニューは、玉こんにゃく、芋煮、さくらんぼの漬物などなど、山形名物の数々。頼んでから作ってくれるオムレツは今回も食べそびれた。美味いオムレツが有る事をすっかり忘れていた。鶏そばも食べてしまい満腹に。お世話になった山形キャッスルホテルは今年一杯で閉館になるという事、娘が山形の大学に入ったので、山形に来た時2人で酒を呑んだ後は山形キャッスルホテルで2人、パフェを食べたのも懐かしい。チェックアウトの時にフロントの方にお礼の言葉をお伝えした。この日は米沢駅迄行って米坂線に乗車して最終的には、新潟県弥彦駅迄行く予定。年末雨の中臨時休業で行けなかった杭州飯店に行こうと思っていたが、米坂線今泉駅から坂町駅までバスでの代行運転となる、バスの時刻表を見てみるととても杭州飯店に行く時間は無かった。縁というものをかなり信じている私、「縁のない場所」というのが本当に有ると思った。杭州飯店には本当に縁がない。多分一生杭州飯店には行けないんだろう。今泉駅から坂町駅迄一般道をバスで通って全ての駅を周る、クネクネと、そりゃ時間かかる。バスから「夕やけスワンパーク」という、一見田んぼのような場所で餌を食べる白鳥の群れを見ることが出来た、朝焼けスワンパークだ!考え方を変える、バス路線で鉄道では見れない景色を見れるというのは案外楽しいんじゃないかと。時間に余裕がある私達のような暇人にとってはという但し書きが付くが。この時バスは国道113号線を走っていた。景色になんか見覚えがある事に気付いた。昨年の秋、奥の細道ツーリングパート1で、閉鎖されていた国道の迂回路をバイクで通った道だった。バスからの景色を見ながら昨年のツーリングを思い出していた。めっちゃハードな行程だったことを。バスが「手の子駅」に入る時に見た国道沿いの中華そば屋が美味そうだった。腹が減っていた。豪雨被害で未だ電車が通れない荒れ果てた鉄橋の上に猿の群れがいた、群れの中の1匹の猿が歯を剥き出して電車を威嚇してきた、ボズ猿?三面川沿いを走る、川面に逸れたのか1羽の白鳥を見つけた。昔、村上市の旅館に泊まった時のふっくら焼けた塩鮭が美味かったが、この三面川産の鮭だったのだろうか?今泉駅から坂町駅までの路線はもう修復される事はないのではないかと思った、豪雨被害の範囲が広いのと被害の程度も酷いように思った、残念ながら鉄道を利用する人も少ない。迂回バスに乗って来た人は10人にも満たない。坂町駅に到着。次の電車迄1時間以上時間が有るので駅前の「いこい食堂」で昼ご飯を食べる事にした。辛味噌ラーメンと生ビール中を注文した。辛味噌ラーメンにのっていた辛味噌桃屋のキムチの素のような気がした、たぶん、いや絶対桃屋のキムチの素だ。弥彦線で弥彦に向かった。杭州飯店よ、さよなら、たぶんこの後の人生で杭州飯店のラーメンを食べる事はないだろう。弥彦駅で電車を降りると、さっきまで降っていた雨は小雨になっていた。私達2人共傘を持ってない。駅から本日の宿「四季の宿 みのや」へ。1キロほどぶらぶらと宿に向かった。杭州飯店で晩御飯の予定だったので宿の夕食を頼んでない、宿の方に晩御飯何か出来ないかとお願いするが、もう夕食は作れないが二次会用の居酒屋が有るとの事。宿の近くに外食出来る所は無かった。未だ明るいので宿近くにある「弥彦神社」に参拝のため向かった。弥彦神社は知り合いのスピリチュアル女子が是非行くようにと薦めてくれた神社。弥彦神社の拝殿前に来ると何やら白っぽいモヤがかかりパワースポットの雰囲気全開だ。しかし、そのモヤの正体が判明した時は、時既に遅し、少し離れたところから「ハークション」と、くしゃみの音が。濃いモヤの正体は大量の杉花粉だった。今年の花粉の量はやばかったらしい。もう参拝どころでは無い、軽く持ち上がったら願いが叶うという「重軽石」の占いも適当に、願いは重かったのに、重軽石は重いけど持ち上がった。判定は?M氏を神社に置き去りに、宿にほぼ走って戻った。昨日買った点鼻薬が大活躍、目薬も買うべきだった。杭州飯店・弥彦神社然りこの辺りには縁が全く無いというか、悪縁すら感じる。M氏は近くにあった酒屋で日本酒を買って来てくれた。M氏が帰って来るのを待って温泉に。顔・髪に付着してる花粉をとりあえず洗い流したい。温泉自体は無色・無臭のごく普通の湯だったが、良く暖まった。当然だが、露天風呂は行きたくても行けない、が、ちょっと入った。くしゃみ連発。花粉の無い時又来たいなぁ。温泉から上がり、二次会用の居酒屋へ。まずは生ビール中3杯を注文、私が2杯、M氏が1杯。おでんの盛り合わせ、鶏皮の焼き鳥、タレ焼きだった。カリカリに焼いた塩焼きが好きなのだが、プニョプニョのタレ焼きだった。後、漬物の盛り合わせ。おでんの盛り合わせが思いのほか美味かった。生ビールの後は地酒の「越の白雪」「鶴の友」を1合ずつ呑んだ、越後の酒は美味い。締めにおにぎり1個ずつ。居酒屋の支払いは2人で4,000円程、こんなもんか。M氏が買って来てくれた地酒「麒麟山 しぼりたて生」で部屋呑み。呑んだ後温泉に入ろうと思ったが、どうも心の臓の調子が悪い、このところご無沙汰だった期外収縮で脈が飛ぶ。しかし、もう少し日本酒を呑んだ。こんな事もあろうかと持参してきた「救心」を服用した。M氏が風呂に入っているうちに眠ってしまったようだ。後で知ったのだが、弥彦神社奥の細道松尾芭蕉縁の地だった、ただし句は詠んでおらず、参拝しただけのようだ。芭蕉の代わりに1句「モヤかかる弥彦の社杉花粉」はーくしょんだ!

 

宿 山形 山形キャッスルホテル 年内で廃業

ラーメン 坂町駅前 いこい食堂 営業中

神社   弥彦神社

地酒   越の白雪・鶴の友・麒麟