旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

本日の走行距離726キロメートルなり

9月30日(金)朝ドラが最終回なのでBSで見てからの出発。宿の回りの景色の美しさに驚いた。昨晩は暗くなってからの到着だったので宿の回りの景色が見えなかったけど、松本旅館は海に迫り出した崖の上に有る宿で、日本海の眺めも良い。残念だったのが宿の前の松林の多くの松が、松食い虫のせいなのか立ち枯れていた。宿から少し北上して象潟の道の駅「ねむの丘」に向かった。ねむの丘の名前の由来は芭蕉がこの地で詠んだ俳句「象潟や雨に西施がねぶの花」のねぶ(ねむ)の花から来ている。この朝も良い天気、鳥海山を照らす朝日をみた。芭蕉がこの地を訪れた朝も天気が良く、私達が見た朝日と同じような朝日を見たと奥の細道に有る。ねむの丘近くの蚶満寺に芭蕉の句碑が有る事が道の駅の案内板で分かったので蚶満寺に向かった。芭蕉の頃、蚶満寺は干満珠寺という名前だったらしい。又芭蕉奥の細道の旅の北限が蚶満寺であるという事も分かった。芭蕉の句の中の「西施」って何?調べたら、昔の中国で戦に敗れた越王勾践が呉王夫差に献上した美女だったようだ、西施に溺れて勾践は国を滅ぼした。西施は絶世の美女であったと共に肺も病んでいたようだ。やはり今も昔も少し病んで影の有る女性に男達は惹かれるのだろうか?芭蕉は象潟で「汐越や鶴脛ぬれて海涼し」の句も残している。来た道を酒田に戻る、この時も少しだけ道を間違えた。次の目的地は山形の湯殿山。象潟から国道7号で酒田まで下り、日本海東北自動車道山形自動車道を走って湯殿山に向かった。湯殿山インターで降りて、月山道路・湯殿山道路を経て目的地の湯殿山に到着。湯殿山も時間が無いので駐車場から湯殿山の大鳥居の写真を撮って、この旅唯一の土産を湯殿山の土産屋で買った、ちなみに買ったお土産はバイト仲間へのお餅のお菓子、この旅のお土産はこれのみ。青空に湯殿山の真っ赤な大鳥居が映えていた。湯殿山のスルーは勿体無かった。湯殿山芭蕉は「語られぬ湯殿にぬらす袂かな」という句を詠んでいる。次の目的地は立石寺。月山インターから山形自動車道に乗って山形北インターで高速道路を降りて立石寺へ向かう。月山インターでは湯殿山・姥が岳・月山をバックに記念写真を撮った、良い天気だ。立石寺に行く途中で「らーめん大もり家」を見つけたので昼ご飯に、辛旨猛らーめん950円を食べた。山形の辛味噌らーめんなので龍上海辛味噌らーめんをイメージしていたが、味噌味が薄めなのと辛味がめちゃくちゃ強いのに驚いた、少々物足りず。龍上海辛味噌ラーメンはやっぱり美味いんだと実感。山寺に向かい、バイクで行ける山寺に1番近い駐車場にバイクを停めた。右の股関節が相変わらず痛い、今回は行ける所迄無理せず行く事にした。私は、山寺の山門から参道を少し行った所に有る姥堂の中に鎮座する奪衣婆のファンなので、奪衣婆に股関節が痛まないようお願いした。歩き出したら気のせいか痛みが軽くなった気がした。少し頑張れば1番上迄行けたと思うけど、今回はゆっくりと「五大堂」迄登り辺りをゆっくり見ながら降りて来た。そういえば、今年延暦寺に行った時に、延暦寺の「不滅の灯」は織田信長の山焼きの折には、立石寺で守られてその後再び延暦寺に戻されたという話を失念していた、立石寺の不滅の灯は見るべきだった。五大堂を少し下ったところに、仏様に見えたら幸運になるという岩が有るが、その岩と相対するようにある岩には昔の女性、お姫様のような髪の長い女性が浮き上がっているように私には見えた。仏様より姫様の方が有り難みを感じた。携帯で撮った姫様の写真を何人かに見せたが、反応は・・・?って感じだった。私には姫様にしか見えないのだが。無事に山寺を降りることができた。芭蕉は山寺・立石寺では誰でも知っている「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」の句を詠んだ。私はずっと「閑けさや」だとばかり思っていた。次の目的地は、なんと石川県山中温泉。距離は525キロメートル!本来なら立石寺から米沢に向かって喜多方へ行き、国道121号を通って磐越自動車道で新潟へ行き、北陸自動車道山中温泉へ行くつもりだったが、高速道路の電光掲示板に「R121通行止」の表示があった。急遽国道13号・国道113号で小国経由で日本海迄出て、日本海東北自動車道の荒川胎内インターから高速道路に入って石川県山中温泉湯快リゾート山中グランドホテルを目指した。途中ホテルに晩飯を弁当にしていただくよう連絡した。宿に着いた時には22時を過ぎていた。弁当を食べる前に先ずは温泉に、首や腰や右の股関節が痛む、ゆっくり浸かって凝りをほぐす。温泉から上がり、本日の労を労う缶ビールで乾杯、それと昨日の残りの日本酒で冷めた弁当を食べた。本日の走行距離726キロ也。今思えば、通行止めの国道121号の迂回ルートがあったんじゃないだろうか?しかし、走ったことの無いルートを走れたので良しとしよう。今回通った国道13号、国道113号は翌年3月に再び、青春18切符の春旅で電車の代行バスで通る事になる。今回泊まったホテル、昔は山中温泉1番大きなホテルではなかったかと思われる。ホテルの広い湯船が気持ち良かった。

 

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