旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

嫌な予感は何時も当たる

(続き)雨だし、近場で晩御飯をとも思った。雨は大嫌いで、高校生の時は雨が降ると学校を休んでいた。しかし、杭州飯店に行く為だけに燕三条に宿を取ったのに、やはり行かねばなるまい。弥彦線燕三条駅から2つ目の駅が西燕駅だ。ホテルから燕三条駅まで800メートルほど、すでにズボンはびしょ濡れ。燕三条駅には燕三条の特産である刃物を販売するかなり広いコーナーがあった。ダマスカスの包丁も良いなぁなどと刃物を見ていたら、朝5時に特殊な金属製のコップに氷を入れたものが、この時、16時くらい、冬とはいえ、まだ氷が溶けずに水に浮いていた、すげ〜な。弥彦線に乗り西燕駅に到着、何も無い小さな駅。ほぼ杭州飯店オープンくらいに着くはずと意気込む。場所が分からないので携帯のマップを見ながら雨の中歩く.この頃はまだ雨は小降りだった。西燕駅から歩く事15分、前方に憧れの、夢には見なかったが杭州飯店の看板を見つけた、オープン10分前。雨の中待つのも嫌だなぁと思いながら歩いて行く、お願いしたら中で待たせてくれるだろうと思いながら。店の前の割に広い駐車場に車が一台もいない、人の気配も無い。未だ開店前だし、雨だしな、と良いように考える、しかし、再び嫌な予感。嫌な予感は何時も当たる、店の前に来ると『臨時休業』の張り紙が。最悪や。とっとと駅まで帰ろうと思ったら雨が更に酷くなって来た、横殴りの雨、傘なんか何の役にも立たない。近くにあったガソリンスタンドに飛び込んで、タクシーをお願いした。ガソリンスタンドの責任者は嫌な顔ひとつせず、「良いですよ」とタクシー会社に連絡して下さった。ストーブで濡れたズボンを乾かしたらいいとも、店内ではストーブが勢いよく燃えていて暖かい、地獄に仏ってこんな感じかなぁなどと思いながらストーブにあたる。暫くしてタクシーがやって来た。タクシーに乗る前に「これで暖かい物でも飲んでください」と店長さんに1000円札を渡した。燕石油販売 花見給油所の皆様有難うございました。タクシーの運転手さんには、杭州飯店が臨時休業で雨に濡れて酷い目にあったなどなど愚痴を聴いてもらった。運転手さん曰く「杭州飯店に似たラーメンは色々あるけどやっぱり、杭州飯店のラーメンが1番ですよ」と。本当に縁が無いし悔しい、杭州飯店チャレンジ3回目でも臨時休業、縁がない。この日から3ヶ月後再び杭州飯店を目指す事になったのだが・・・。ホテルを出る時近くにラーメン屋があったのでタクシーでそこまで行った。そのラーメン屋で杭州飯店背脂ラーメン似のラーメンを食べたけど、残念。ビールのあての唐揚げも残念。こんな日もある。ホテル直結のイオンで萬寿鏡・真野鶴のワンカップを買って、部屋飲みして、ふて寝した。眠る前のニュースでは、明日から強い寒波がやって来ると繰り返していた。

 

ホテル 燕三条ワシントンホテル 営業中