旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

雪の米沢の夜、蕎麦でまったり 青春18

2011年クリスマスイブ。朝起きると大館は雪が降っていた。思ったほど雪は積もっていなかった、駅に行くと電車も時間通りに動いていた。早朝の電車の窓には細かい雪がびっしりと凍り付いて暗さのせいもあり景色は全く見えない。気がつくと大館発盛岡行きの1つの車両の乗客は私1人。雪は絶え間なく降り続いているけれど電車は順調に動いていた、この時は。鹿角花輪駅で、強風のため遅れていた盛岡発大館行きの電車を待つために足止めされた。最初は1時間遅れと言っていたけれど、そのうち2時間くらいかかるらしい事が分かった。ぜんぜん急ぐ旅ではないがあまり遅れると次の電車に乗れなくなる心配があった。あまりに暇なので電車を降りて駅舎に向かった、雪は降り続いている。駅舎に良い具合に駅そば屋があった。早速かけそば280円を食べた。麺に腰は無かったけれど、太麺で、何より朝飯を食べていなかったので美味かった、でももう少し東北らしく味が濃くても良かったかな。更に時間があったので駅舎を出てその辺を見て歩いたけれど、何も無い。近くの奥さんが雪はねをしているのをなんとなく見ていた。視界全てが雪の世界、結局2時間遅れで盛岡に着いた、大館ー盛岡間を5時間かけて移動した事になる。私の乗った電車の次の便から運休になったので幸運だったと思った。盛岡に着く前の好摩駅から盛岡駅まではJRではなかったので630円別料金だった。丁度昼食時だったので盛岡駅の中の「南部いろり庵」という駅そば屋に入って天そばと生ビールの中を頼んだ。天そばの海老は2本入っていて、身もぷりぷりで美味かった、海老天でビールを飲みつつ、そばを手繰る。これが750円なら安いかも。平泉駅を過ぎる辺りから空も晴れはじめた。昨年食べた一ノ関駅構内の駅そば屋も営業しているのを確認した。東北本線新田駅の裏には沼が有り沢山の白鳥がいて観光地になっているように見え、人と白鳥が触れ合うくらい近くにいた。その沼の近くの田圃には沢山いる白鳥が群れを作っていた。なんだかんだ電車は遅れたけど、時間通りに本日の宿泊地の米沢に着いた。ホテルの場所が分からず電話をすると、ホテルは米沢駅の裏に有るとの事。ホテルの受付の女性に美味しい食事が出来る場所を尋ねると、駅の表側の居酒屋と「あいず屋」という蕎麦屋を教えてもらった。ホテルに近いのであいず屋へタクシーで行った、2メーターほど。あいず屋に入ってビックリ、客は自分1人で純粋な蕎麦屋ではなく、ラーメン・うどんなんでも有りの食堂で、ガッカリ。とりあえずビールとつまみを頼んだ、ビールから日本酒に飲み替えて、全く期待もせず盛りそばを頼んだ。この盛りそばが美味かった、盛りの量も多いけど、お代わりをした。更に日本酒をいただいた。支払いの時、お店の主人から、勘定を少しおまけしておいたとのお言葉、感謝。きっと酔っ払って色々しゃべったんだろなぁ。お腹一杯でホテルに帰り、温泉ではない大浴場にゆっくり入って眠った。あいず屋をなめていた、お代わりの盛りそばではなく、米沢ラーメンを頼めば良かったなぁと今更ながら思いつつ眠りに落ちた。

 

駅そば 鹿角花輪駅  閉店

    盛岡駅 南部いろり庵 営業中

食事  米沢  あいず屋   営業中