旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

山口県 湯田温泉に入り津和野を目指す

12月6日(水)広島駅発6時58分の岩国駅行きの列車に乗る為に6時前にホテルを出た。未だ頭の上に月が輝いており、辺りは真っ暗。駅まで20分くらいと読んでいたら、道を1本間違って40分かかってしまった、途中焦って小走りになり汗までかいた。岩国駅で次の電車待ちの間、通勤客や学生が居なくなったホームで昨日買った上野屋のあなご弁当を拡げた。値段はかなり上がったけど、やっぱり美味い、買っておいて良かった。思ったよりも量も多い、満足。頭の上で爆音が糸をひいていった。岩国の米軍基地所属のジェット戦闘機だろう。岩国の蓮根畑を過ぎると、左手に湖のような海が現れた、鏡のような水面をボラが何匹か跳ねているのが見えた。下松駅を通過した。広島に住んでいた時、月に1・2回下松の渡船屋さんに沖磯にあげてもらったり、船釣りで腹がぱんぱんの黒メバルや肘叩きの鯵を釣った事を思い出した。列車が徳山駅を出発する時「1年生になったら」の曲が流れるのだが、歌の録音テープが伸びてしまったのか?はたまたテープが擦り切れているのか?「ボヨンボヨン」の1年生になったらの曲が流れた。今時テープ?なんだろうか?新山口駅に着いた、新山口駅というのは旧小郡駅の事だった、知らなかった。しかし、小郡駅という名前の方が良いと思うのは私だけなんだろうか?湯田温泉駅で降りて日帰り温泉施設を探すけど駅近くには見当たらない。ぶらぶら歩いていると「ふくふくの湯」という温泉施設を見つけた。12時オープンで1番湯に入れた、私以外の客は2.3名。ただ、入浴料が1,500円とちょっと高め。浴槽の片隅に電気風呂を見つけた。最近痛みの酷くなって来た60肩に効かないか?と入ってみた。そうすると、効いたのか痛かった左手がほぼ真っ直ぐ上げれるようになった。もしかして、60肩に電気が効く?家に帰って近所の家電量販店でオムロン低周波治療器2万円を購入。ただし、オムロンは効いたり効かなかったり。でもとても気持ちが良いので時々オムロンを使っている。1時間くらい温泉に入っていた、1時間1,500円なら安いか?後日、NHKBSの火野正平さんのこころ旅で湯田温泉辺りのロケでふくふくの湯の近くの景色を見ることが出来た。温泉を出て昼ご飯に、山口名物の瓦そばでも食べようと思ったが、店が無い、結局この日は昼飯抜きになってしまった。駅に戻る途中、「中原中也記念館」の前を通る、今回は時間が無かったので中には入らず、中原中也誕生の地と書かれた記念碑の写真だけ撮った。中原中也記念館には昔1度来たことがあったのでまぁ良しとしよう。山口駅で列車を乗り換えて津和野に向かった。長風呂と寝不足と季節外れの暖かさと列車の気持ちいい揺れで何度も意識が飛ぶ。これが又気持ちが良い。うつらうつらしながら津和野駅に到着した。駅に着く少し手前の山の上に昔から気になっていた赤い鳥居が沢山並んでいる神社が見えた。駅からはこの神社、かなり離れているような気がしたので、今回も縁は無いなぁと思っていた。津和野に来るのは今回で3回目。1回目はバイクで、2回目は会社の社員旅行で、今回3回目。今回の宿は「わかさぎの宿」。ビジネスホテルは少々飽きたので民宿を宿に選んでみた。

 

温泉 湯田温泉 ふくふくの湯 

        1,500円    営業中

 

広島のラーメン屋で親子世界デビュー 後編

2023年12月5日 広島駅に到着。とりあえず今日の宿のワシントンホテル迄歩く事にした。1999年から10年間、広島市中区に住んでいた、土地勘もあるはず。ネットで広島ワシントンホテルを検索すると、パルコの横にある?私が住んでいた頃のワシントンホテル平和大通り沿いに有ったはず。うろ覚えのパルコを目指し歩いた。確かに有った、外観は京都三条にあるワシントン系列のホテルグレイスリー京都三条と同じだ。チェックインして平和公園に向かった。広島での会社員時代に営業所員全員で初詣に行っていた「白神社」に久しぶりにお参りした。平和公園に着いて驚いた、ニュースで知ってはいたが、平和記念資料館には外国人観光客、修学旅行の学生達の長蛇の列。小雨が降ってきた、平和記念資料館の待ち人の上には屋根は無い。傘は持っているのか?心配になる。私の母90歳の兄が広島の原爆で犠牲になったのだが、母から兄の遺影を平和公園内に有る「原爆死没者追悼平和祈念館」に登録して欲しいとの依頼が有り、広島に住んでいる息子に頼んで母の兄の名前と1枚きりの小さな遺影を登録してもらった。今回の広島訪問の目的の1つにその登録された名前と遺影を確認して母に伝えるって事がある。施設の地下に降りて、名前を検索して無事名前と遺影がちゃんと登録されている事を確認して母に連絡した。伯父の霊に挨拶するために平和公園内の「平和の灯火」にお参りした。当然伯父には会った事は無いが、お参りしながら小さな遺影を思うと涙が出そうになった、不思議だけど。平和公園を後に、明日の朝ご飯の「上野屋のあなご弁当」を求めて三越迄歩いた。三越で売っている生鮮食品の値段を見て驚愕!釣ってもリリースすると思われる小さなメバルが1,200円。あり得ない。あなご弁当の値段も倍近い値段になっていた。高いのでやめようとも思ったが、1番小さいあなご弁当を購入、それでも2,300円。多分広島にいた時1,400円だったと思う。ホテルに戻って風呂で温まる。19時に息子と待ち合わせ、18時45分にホテルを出た。小雨だが面倒くさくてマウンテンパーカーのフードで雨をやり過ごした。今日の晩御飯は「酔心本館」。息子からもう着いたとの連絡があった。酔心本館は小学校4・5年生の頃初めてフグ刺しなる物を食べた思い出の店。その頃はフグ刺しの味も分からず高い料理っていう認識だけで、一回に5・6枚のフグ刺しをまとめて食べてたなぁって思い出した。女中さんによると、酔心本館は創業70年になるとの事と酔心という日本酒を作っている酒屋から名前だけ貰った事を教えてもらった。この日の料理はフグ刺しとすき焼きのセット、飲み放題付き。すき焼きはちょっと重いかと思ったが思いのほか美味かった。昔、酔心の売りは釜飯だと思っていたが、この日の釜飯も美味かった。酔心本館を出たが、もう少し食べるか呑むかしたいなと息子と相談。本当は薬研堀のバーにでも行きたかったのだが、近くに「うぐいす」というラーメン屋が有るのでそこに行く事にした。確かうぐいすの店主は修道高校中退と言っていた、息子の先輩になるなど言いながらうぐいすに向かった。うぐいすのドアを開けて驚いた。TVの撮影が丁度終わった時だった。NHK BSのTVスタッフ。そのTVスタッフに聞いたら外国人向けに広島のラーメン屋を紹介する番組だという事。そのスタッフから私達親子を撮影して良いかと聞かれた。撮影されて不都合が有るわけも無く、息子はノリノリだし、良いですよと返事をした。私達親子がラーメンを待っている姿とラーメンを食べている姿を撮影していた。うぐいすの他、広島のラーメン屋は「陽気」を取材すると言っていた。来春海外で番組を放送するらしい。日本で放送が有るのか聞くのを忘れた。私達親子の映像が海外で流れる?私達親子の海外デビューだ。

 

観光 平和祈念公園

料理 酔心本館    営業中

弁当 上野屋 あなご弁当 

ラーメン屋 うぐいす  営業中

広島のラーメン屋で親子世界デビュー 前編

12月5日(火)朝のラッシュと学生さんの通学時間を避けてホテルを出た。朝ご飯は岡山駅の1・2番線のホーム手前にあった「吉備」という駅そば屋で、そばの自販機の1番上の、ボタンの面積の1番広い「きんぴら肉そば」640円を食べた。味はそこそこ、きんぴら牛蒡の入ったそばを食べたのは初めてで良かったのだが、つゆが温かった、そこが残念。天気は今にも雨が落ちてきそうな曇り空。ホームで列車を待っている時に気づいたことがある。ニュースにもなっていたが、配送業のドライバー不足で鉄道を使った貨物輸送が増えているという。確かに目の前を通過していく貨物列車がひっきりなしに、しかも60両〜80両編成くらいで走って行く。岡山市内にはそこら中に用水路がある、倉敷に行った時も思ったが。その用水路に人や車が時々落ちる、酔ってたら落ちるだろうなと思ってしまう。福山駅に着いた時、突然車両内に女性の泣き声が響き渡った。どうした? 声の主は斜め後ろに座っていた女性、何か悲しい夢でも見たのか?寝言というか寝泣きだった。ムニャムニャと眠っておられた。尾道駅に着いた、列車で尾道に来たのは初めてかもしれない。尾道駅を出た途端に雨が降り出した。山の上にある寺社に行こうかと思ったけど、諦めて海辺の道を歩く事にした。尾道向島の間の海は狭く、川のようで船がひっきりなしに走っていた。雨も強くなって来たので、海辺の道を一本山側に入ったアーケード街に避難した。アーケードを端から端まで歩いた。途中時間が有れば入ってみたい昭和レトロな「大和湯」という銭湯があった。昼時なので尾道ラーメンを食べるべく、尾道ラーメン屋を探しながら歩いた。尾道ラーメンと言えば「朱華園」、いつか食べたいと思っていたが、見つけた朱華園は閉店していた。気を取り直してアーケードに戻って尾道ラーメン屋を探した。アーケードに戻ると「永潤」という新規開店したばかりのような尾道ラーメン屋を見つけて、入ってみた。尾道ラーメン並700円を頼んだ。濃いめの醤油味が美味い、店内に使っている醤油の紹介があった。駅に戻る途中、備前焼の店があったので入ってみた、岡山の仇は尾道で!って感じで蕎麦猪口がないかと。備前焼の作家さんの店で作品は備前市の窯で焼いているとのこと。作家さんの名前は佐藤苔助さんと言われた。純粋な蕎麦猪口ではないが、蕎麦猪口に使えそうな緋襷の器3,000円を買った。家に帰って蕎麦猪口としても使ったが、大きめのぐい呑みとしても使える事がわかった。尾道から広島に向かった、糸崎駅で山陽線に連絡する列車に乗り換えた。何時も何故か呉線を使っていたので山陽線で広島に行くのは初めてかもしれない。西条駅に列車が止まった、駅のすぐ近くに造り酒屋が5.6軒あった。時々西条駅で利酒会をやっているのは知っていたが、これなら飲酒運転にならずに利酒会に来れる、素晴らしい立地だ。西条駅と各酒蔵は直結しているようにも見えた。広島駅迄あと少し。

 

駅そば 岡山駅 吉備 きんぴら牛蒡そば

尾道ラーメン 永潤  営業中

備前焼 尾道 備前焼の店 営業中

岡山へ、会社時代の後輩と岡山の夜を呑む

2023年12月4日(月)朝6時に家を出発。城崎温泉駅行きの列車に乗るはずだったのだが、駅手前の踏切で信号待ちをしている前を私が乗るであろう城崎温泉駅行きの列車が通って行った。やってしまった。時間を間違えたか、今日のスケジュールが崩壊する。めっちゃ動揺した。そもそも、今回の旅は青春18切符を使って行こうと思っていたが、青春18切符が使えるのは12月10日から、やってしまった。今回は岡山・広島・津和野・松江を周る比較的距離の短い列車旅だったので被害額というか、青春18切符を使っての切符代プラス1万円ほどの電車代で済む計算になる。駅に着くと先程目の前を通って行った列車が停車していた。一安心。和田山駅手前の畑に泥で汚れた1匹の山羊を見つけた。小学生の頃山羊に石を投げて、怒った山羊に追い回された事、それから山羊が大嫌いになった事を思い出した。山羊の縦長の瞳孔も山羊が嫌いな理由の1つだ。高校生が増えて来た、期末試験なのだろうか、皆んな教科書、参考書を開いている、電車の中で教科書を見てどれだけ頭に入るのか?マスクをしている高校生は少ない、コロナは下火になったようだが、インフルエンザは流行ってる。城崎温泉駅で乗り換え、浜坂駅行きの2両の列車に乗る、乗客は2両で10人も乗っていない。竹野駅で私の車両は私1人になってしまった。朝日で線路傍の椿の葉が光っていた。佐津駅手前で1羽の雄の雉を見つけた、今回の旅で何種類の野生の動物を見れるんだろうか。浜坂駅で列車待ち合わせの時間があったので、浜坂駅周辺を散策した。町の中に「三尾大島 天然記念物 海上四海里」という石碑が立っていた。随分と遠い、尚且つ歩いて行けない天然記念物を紹介していた。足湯に入れる施設以外には何も無い。鳥取駅を過ぎる辺りからきちんと目が覚めた。とても良い天気で、師走なのにとても暖かい。智頭駅で列車を降りて昼ご飯に。駅前にホルモンとラーメンを売りにしている「とっこ処」という店を見つけ、入った。醤油ラーメン590円を注文した。ラーメンは細目のストレート麺で一口目では生姜の香りが際立っていた。焼豚もよく煮込まれて、柔らかく味もしっかり染みていた。焼豚ラーメンにすれば良かったか?ラーメン屋を出て智頭駅周辺を散策した。智頭駅前のちょっとした山の上に山城のような物があったので行ってみようかとも思ったのだが、列車に乗り遅れたら洒落にもならないのでやめておいた。暖冬のせいか、智頭駅前のサツキに少し色の悪い花が3輪咲いていた。島根県下府駅にあったサツキにも花が咲いていた。津山駅で列車を乗り換えて、岡山駅に向かった。岡山駅に向かう途中、高齢の女性が列車に向かって手を振ってくれた、知人が列車に乗っていたのか?それとも列車に向かって手を振る運動かなにかやっているのだろうか?その後、何人か列車に向かって手を振っている人を見かけた。なんかイイ感じ。岡山駅の手前に「誕生寺駅」という駅があった。この地が法然上人の誕生した所に由来する駅名のようだった。「法界院駅」という駅もあった。岡山には宗教に因んだ駅名が多い気がする。岡山駅には16時過ぎに着いた。とりあえずホテルに行って荷物を置いて街を歩いてみたい。ホテルは岡山駅東口から10分程の所にある「マイラホテル」。せっかく岡山に来たのだから、備前焼きの蕎麦猪口が欲しいと、備前焼きの蕎麦猪口を求めて岡山の繁華街を歩いた。最近、10割の蕎麦を打てるようになった。「天満屋」というデパートがあったので行ってみたが、備前焼きは売っていなかった。昔、「素美庵」という備前焼き屋で備前焼きの酒器を買ったことを思い出した。岡山駅の近くにあったと探してみたが見つからなかった。19時から「たち吉」という店で知り合いと会う事になっている。たち吉はこの日泊まるホテルからも、知人の家からも近い。たち吉に行く途中、小さな川が流れているが、その川はクリスマスのライトアップで光の川になっていた。知人は5年前に一緒に会社を早期退職した後輩だ。彼は今、調剤薬局を経営している。会社時代よりも、仕事量、仕事時間が増えている事を嘆いていた。毎朝、5時には調剤薬局に行っているらしい。彼には調剤店舗数を増やすという目標が有る。体には気をつけて頑張って欲しい。再会を祝した呑み会である。生ビール3杯を呑み干し、岡山の地酒にスイッチ。酒の肴は瀬戸内海の魚を漁師風に分厚く切った刺身、牡蠣フライ、タコ天、何故か和風だしの麻婆豆腐、焼豚等。最終的には、生ビール中を6杯、日本酒6合を2人で呑んだ。懐かしい話、今現在の話、あっという間に時は過ぎ22時になっていた。たち吉は後輩君に奢ってもらった、感謝。ホテルは一昔前のビジネスホテルで、無料のアダルトビデオ2チャンネルを放映していた。アダルトビデオを見ながら眠ってしまった。後日談だが、年末この知人は大腸の憩室炎の悪化で入院したと年賀状に書いてあった。この日の飲み過ぎが原因でありませんように。そういえば、大学に入って、下宿で一緒になった友人と日本酒2升飲んだ時、友人は胃潰瘍を発症して3カ月入院して、入院した病院の看護婦さんと懇ろになったなんて事もあったなぁ、と思い出した。

 

ラーメン屋 鳥取駅智頭 とっこ処 営業中

居酒屋   岡山    たち吉  営業中

谷山浩子さんのカントリーガールについて

昨日から谷山浩子さんのLPを何枚か聴いていた。「眠れない夜のために」というレコードの中の「カントリーガール」を聴いた時、聞き覚えの無い歌詞が有る事に気付いた。そう言えば、カントリーガールには4番の歌詞が有るという事を何かで読んだような気もした。4番の歌詞を注意して聴いた。カントリーガールは都会風の男に田舎娘が1週間で棄てられる悲しい歌だと思っていたが、4番の歌詞を聴くとハッピーエンドの歌だったことに気付き驚いた。カントリーガールという歌を知ってから40年以上経っている。しかし、単純にそう考えて良いのか?谷山浩子さんである。レコードを聴き乍ら、谷山浩子さんの「47秒の恋物語」という本も読んでいた。この本はずっと本棚の中で眠っていた。ファンタジーメルヘンと銘打たれた本。ファンタジー的思考を持って考えると、カントリーガールをずっと見守っていたと4番の歌詞の中で告白した都会風の男は生きているのか?霊としてカントリーガールを見守っていたのではないか?などと思ってしまった。40年の時間を遡る時間旅行の旅日記。

三重県津市で久しぶりの鰻を堪能

11月5日(日) 5時30に温泉に入る、天気は曇り。朝食は7時30分に食堂に入った。二日酔いのため紀州名物の茶粥と梅干し3個で朝食は終了、3,000円の元は全く取れない。ホテルを出て、もう一度墓を参りたいという嫁のリクエストに応えた。帰りは大阪回りではなく、三重県回りで帰る事にした。三重県津市に15年住んでいたので懐かしい。晩御飯のお菜にと紀伊長島の昔よく行った干物屋に行ってみたが、コロナの影響か?閉店していた、秋刀魚の丸干し・太刀魚の味醂干しなど美味しい干物屋だったのに、残念だ。休憩を予定していた道の駅の「まんぼう」で干物を探す事にした、まんぼうでは秋刀魚の丸干しをよく買った。秋刀魚の丸干しは、冬の熊野灘で獲れる脂分の少ない秋刀魚を身がカチカチになるまで干したもの、酒の肴にもご飯のおかずにもなり、尚且つ1匹30円ほどのコスパも良い優れ物だった。過去形なのは最近ほとんど熊野灘で秋刀魚が獲れなくなったため秋刀魚の丸干しを手に入れる事が出来なくなった。熊野名物の秋刀魚寿司も脂分の少ない秋刀魚で作るのが熊野流だったが、最近熊野で売っている秋刀魚寿司は脂分の多めの秋刀魚を使っているのでやはり何処か違う。しかしながら、最近地元のスーパーで買った三陸沖産の秋刀魚を七輪で焼いても脂分がほとんど無いため炎も煙も出ない、この脂分の少ない三陸沖の秋刀魚で作れば熊野灘で獲れる秋刀魚を使った丸干しや寿司になるのではないかと思っている。スーパーでパサパサの安い秋刀魚を見つけたら丸干し作りに挑戦してみたい。まんぼうでは、「サメのタレ」という鮫の身の味醂干しを買った。これはこれで美味かった。昼に津市に到着、昼ご飯は会社時代、昼飯に昔よく食べた「はし屋」の鰻丼の上をいただいた、特上も捨てがたかったが、やっぱり鰻の量が多いので、胸焼けを懸念した。若い頃は特上でも足りないくらいだったのに。ちなみに、特上の鰻丼には鰻がご飯の上とご飯の中にも入っている。はし屋の鰻は東京の鰻よりも随分安く食べれる、前に、息子と東京駅前の大丸で鰻丼とビール2本を飲んだら1万円を超えたのでびっくりした事があった。鰻屋を出て昔住んでいた家を見に行った、2軒並びのメゾネット、2軒とも空き家だった、随分小さな家に住んでいたんだと驚いた。土産の日本酒と今日の晩御飯のお菜を買う為に昔良く買い物に行った「マルヤス」というスーパーに行ってみた。松坂牛や魚が安い。ワイン1本と伊賀上野近く青山町の日本酒の義左衛門の4合瓶を買った。三重県は食材に恵まれているなぁとしみじみ思った。津インターからは高速で帰った。次はいつ南紀に行く事が出来るか?次回は私の大好きな「ゆりの山温泉」の温〜いお湯にゆっくり浸かりたい。南紀に入る前、十津川辺りの温泉宿に泊まるのも一興で有る。津市には2024年2月に行く予定がある。

 

ホテル 串本ロイヤルホテル 営業中

鰻   三重県津市 はし屋 営業中

スーパー 三重県津市 マルヤス 営業中

続き 和歌山県新宮市の神倉神社へ

11月4日(土)この日の日の出は6時15分ころ。ホテルの温泉は朝5時から開いている、5時に温泉に入って一休みしてから朝日を見ようと思った。露天風呂から大島の方向を見ると微かに空が橙色になっているのが分かった。5時50分、部屋に帰って朝日を見ようとカーテンを開けた。大島が無い、橙色の空も無い、部屋からは熊野の山々が見えていた。朝食が6時45分からだったので混む前に行く事に、6時30分から朝食会場入り口に並んだが、もうかなりの人が並んでいた。待っている場所から大島が見え、丁度朝日が大島の真上から昇る瞬間が見えた、思わず拝みそうになる。今回の宿泊は朝食付きのプランだったので良かったが、朝食バイキングが3,000円。絶対元は取れない。バイキングに和歌山ラーメンがあったので先ずは朝ラーを食べてから普通の朝食を食べた。食べ終わりが7時15分だったが、この頃はだいぶお客さんは減っていた、明日の朝食は7時30分頃に来れば良いと思った。法事は15時から、義理の妹の家には14時に行けば十分。空いた時間でずっと行って見たかった新宮市の「神倉神社」に行く事にした。何回も新宮には行った事も有り、泊まった頃もあるのに神倉神社には行った事がない。神倉神社は毎年2月6日に、白装束の男達が急な石段の有る神倉神社の拝殿から松明に火をつけて一気に下まで駆け下りる、それだけの祭り。昔は気に入らない輩をこの時とばかり後ろから襲う事もよくあり、機動隊も出場するという荒っぽい、縄文ぽい「火祭り」という祭りが執り行われる。串本から国道42号線を尾鷲方面に走る、新宮市に入って暫くすると、神倉神社の看板が見え、車一台分の細い道に入る。今は無いが、近くの本屋さんに中上健次の全集の看板が掛かっていたのを思い出す。その看板を見て、中上健次を知り、中上健次の本はほぼ全て読んだ。神倉神社の入り口に入って暫く、見上げる急な石段を見て驚いた。こんな所を火のついた松明を持って走り下りる?私にはとても無理。ところでこんな高さも幅もバラバラでしかも見上げるように急な石段登れるんだろうか?ましてや、普段散歩もしない嫁もいる。とりあえず登ってみる、少し登ると下りて来た女性が下りるのが怖いので途中で諦めて下りて来たと言われた。益々不安になる。嫁を先に登らせて私が後について登ること10分程、割と呆気なく頂上に着いてしまった。頂上には「ゴトビキイワ」とその下に朱と緑色に彩られた拝殿があった。奮発して賽銭は500円に。ゴトビキイワと拝殿の背景には雲一つ無い紺碧の空、新宮の街も一望出来た。さて、下りの石段である。恐る恐る下りるけど、これもそれ程でも無い。途中、石段に手をつきつつ登る外国の女性2人に会い、have a nice dayと伝えるとハアハア言いながら、you tooとかなんとか。そんなに辛いかな?と思ってしまった。無事下山。時間があったので三重県熊野市の「花の窟神社」に脚を伸ばした。昔、子供達2人とこの神社に参拝した時、日本酒の一升瓶を抱えて一心不乱にお百度を踏む若い女性2人を見た事があった。鬼気迫る雰囲気で少々怖かった事を思い出した。花の窟神社には道の駅が併設されていて混んでいた。運良くすぐに車を止める事が出来て神社を参拝した。道の駅でめはり寿司と秋刀魚寿司を買って串本に戻る道すがら熊野灘を見ながら食べた。ホテルに戻って、着替えてから義理の妹の家に向かった。この日は義理の妹に用意してもらった晩御飯を頂いたが食べきれず随分残してしまった。何故神倉神社の急な石段がそんなに難儀せずに登れたか?もしかして、という話を後日ネットで見た。近所の方が山形県の山寺に登った時、途中から非常に気分悪くなって来たので登るのをやめて下りて来た時に、近くの店に塩が売っていたのでそれを買って身体に塩を撒いてお清めをしたら気分も良くなって来たという話しを聞いて山寺にそんな怖い話があるのかとネットで調べてみたら結構な数の怖い話が出て来た。その中の話の1つに、山寺に登った時、凄く楽に登れた事が有りその時、霊感の有る人と一緒に登ったというのだが、その人が言うには何体かの霊と一緒に山寺に登ったから、身体が楽だったのだと。もしかしたら、神倉神社には霊と一緒に登った?この日は法事だったし。因みに私は何回か山寺に登った事が有るが、気持ちが悪くなった事は1度も無い。山寺を少し登ると右手に見えてくる、奪衣婆は怖くも有るし何処か可愛いような気もするし、私は奪衣婆ファンである。

 

神社 神倉神社 和歌山県新宮市

神社 花の窟神社 三重県熊野市