旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

京都散歩 左京区 聖護院あたり

2024年4月19日(金)京都大学医学部を背に春日北通を東に向かった。暫く歩くと、須賀神社という神社が見えて来た、先程見た看板には縁結びの神社とあった、30歳を超えてしまった娘と息子がいる。今の時代結婚すれば良い、などと思っている訳ではないが、良縁があり、結婚って言うのもやはり、親としては嬉しい。須賀神社で子供達の良縁を祈願し、東に向かった。真宗御山 泉徳寺の藤棚には、たわわに藤の雅な薄紫色の花が咲いていた。東の方を見ると大きなお寺が有るよう、とりあえず大きなお寺を目指した。寺は、「浄土宗 大本山 くろ谷 金戒光明寺」開山は法然上人とあった。昨年末、岡山県の駅で「誕生寺駅」という駅を見つけた、法然上人の生まれた場所の駅だった。又この寺には会津藩殉職者の墓地が有る。会津は何度も訪れている。少しご縁の有る寺なのだろうか?寺の中を散策した、京都の街中は観光客で一杯だったがこの寺で観光客に会う事は殆ど無かった。寺から街を眺めると平安神宮の赤い大鳥居と京都タワーが見えた。寺の庭はとても綺麗に保たれ、薄紅の花弁が日に透けた芍薬の花や、真赤な小ぶりの花いっぱいの躑躅が雲一つ無い青空に映えていた。山門では、結婚式の時に披露するであろう、新郎新婦のビデオや写真の撮影をしていた。私的には、寺より神社の方が好みではあるが、綺麗に清掃された寺の敷地には何時も驚かされる。今回は寺の中には入らなかった。そもそも寺の中は公開されていたのだろうか?この寺は観光客ではなく地元の人が良く訪れる寺のようで、好感が持てる。街に戻りがてら食事の出来る場所を探した。聖護院を過ぎた辺りに蕎麦屋があった事を思い出した。「河道屋養老」という看板が出ているが閉まっているみたい。前に来た時も閉まっていた。暫く歩くと店らしい暖簾が見えてきた。閉まっていたのは河道屋養老の蕎麦を打っている作業所のようだった。暖簾の掛かった小さな門は一見さんお断りのようにも見え、値段も高そうに思え、ネットで調べてみた、京都の一般の蕎麦屋と値段は変わらない。用事を済ませた嫁と暖簾を潜った。歴史を感じさせる店内、数組の客がいたが、誰とも顔を合わす事は無かった。私はにしん蕎麦1,300円、嫁は冷やしのおろし蕎麦880円。変わっていたのは、にしん蕎麦のにしんが蕎麦で隠されていた事、蕎麦の麺が白かった事。更科系の蕎麦かと思ったか、麺の太さの割に歯応えが強く無い、丁度良い歯ごたえ。出汁も効いている。麺は二八よりも小麦粉が多いので色白の麺なのだろうか?冷やしおろし蕎麦は思ったよりも小ぶりの鉢で出てきた。嫁の蕎麦を一口貰ったが私的にはにしん蕎麦の方が好みだった。部屋からは手入れされた坪庭が見え、京都らしい風情を楽しめた。落ち着いた部屋と京都らしい坪庭を堪能しながら食す蕎麦なら街中の雑踏で食す蕎麦より高価でも良いが街中の蕎麦屋と変わらない値段、得をした気がした。

 

寺社 金戒光明寺

蕎麦 河道屋 養老     営業中