旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

親不知海岸で翡翠?を拾う。

2023年6月14日(水)朝4時30分起床、5時に親不知観光ホテルの下にある海岸に行ってみた。曇り空で時折霧のような雨が降っていた。ホテルから結構急な坂道を下る、行きは良いが帰りの坂道を思うとゲンナリする。海岸に着くと辺り一面、波で角が削られた丸い石ばかり、歩き難い事この上ない。満ち潮なのか、道というか歩けそうな所が無い。芭蕉奥の細道でこの親不知海岸を歩いたとはとても信じられなかった。丸い石の上は歩けない事もないが、あとは、足場の悪い崖にへばりつくように行くしかない、というか、行けない。やはり芭蕉伊賀忍者だったのか?と思ってしまう。海岸の丸い石を見ていたら、というか翡翠を探していたら、白い石に覆われた緑っぽい石を見つけた。翡翠?親不知海岸は糸魚川の海岸に近い、もしかして有るかも?記念に持ち帰る事にした。ホテルに戻る途中に「親不知隧道 旧親不知トンネル」というのがあった。トンネルを通って向こう側には行けないらしい。トンネルの中には所々心細い明かりがついていた。この時は2人だったので結構中まで行けたが、1人なら絶対に入ってはないない。何かしら物の怪の気配がするような気がした。トンネルから入り口に引き返した時、箱を見つけたので中を見てみると、懐中電灯が幾つか入っていた、入る時に分かっていたらとも思うけど、懐中電灯が有ってもあまり入りたくないトンネルだった、1人なら絶対無理。朝ご飯には時間があるのでホテルの周りを散策した、この辺りは「青海八景」という景勝地らしい。ホテルから北の海岸線を見る、中々の絶景が目の前に広がる。ホテルの下にある「親不知コミュニティロード」を歩いていると「矢如砥如」とのごとくやねごとしと読むようだ。この矢如砥如の文字がコミュニティロードの岩に刻まれていた。親不知に道を作った時、全て人力で工事を完遂した。完成した道は砥石のように真っ平で矢のように真っ直な道だと賞賛して岩肌にこの4文字を刻んだという事だった。散歩の途中、小さな青い紫陽花を見つけた。霧雨に青い紫陽花が映えていた。ホテルに戻り、朝風呂にゆったり入った。食堂に行くと朝食が6組用意されていた。朝食で珍しかったのが、沖ギスの干物、よくスーパーでは見かけるが、キスの仲間でもないのに沖ギスと名乗っているのがなんとなく気に入らず食べた事は無かったが、中々いけた。ホテルを出る時少々雨が酷くなって来たのでカッパを着て出発した。後日、親不知海岸で拾った石は携帯のアプリで調べたら「樹木メノウ」という事で翡翠では無かった。このアプリで、糸魚川で買った翡翠を調べてみると翡翠と判定された。樹木メノウは親不知記念という事で大事にしようと思う。TVを見ながら時折布で磨いている。

 

宿 親不知観光ホテル  営業中