旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

奈良県吉野 入之波温泉で調う

ホテルビオラを出て、尾鷲神社に参拝した、尾鷲には何年も通っていたのに尾鷲神社に詣るのは初めてかも知れない。尾鷲神社は真冬に男性が全裸で尾鷲神社の前の海に飛び込むヤーヤー祭りという行事がある。この日はうら若き女性を含め見物人は大勢いる。通常通る国道42号ではなく、尾鷲市から熊野市まで紀伊半島の海岸線を繋ぐ3桁国道311号を通った。この日は天気も良く熊野灘が穏やかにに輝いていた。熊野に入り、左手に獅子岩七里ヶ浜を見て花の窟神社で休憩を兼ねた昼飯。花の窟神社は伊弉諾尊の墓とも言われている。昔、日本酒を持った女性2人が鬼気迫る雰囲気で参拝していたのを思い出した。新宮に行く前にウミガメ公園に立ち寄りウミガメを観察。その後、那智大社に参拝、那智大社の拝殿には私のヒーロー役行者の像も祀ってある。何回も那智大社は訪れているのに、那智の滝の前にある、那智大社別宮の飛瀧神社には参拝した事が無い。調べてみると飛瀧神社の方が役行者と縁が深いのに、明らかに飛瀧神社には呼ばれていないのだと思う、やっぱり呼ばれないと行けない神社ってあるんだと思ってしまう。来た道を新宮まで戻って国道168号(十津川街道)経由169号を通って本日の宿である、「入之波温泉 山鳩湯」を目指した。瀞峡を眺めて先に進む、本日の1湯目、「おくとろ温泉やまのやど」で汗を流した。おくとろ温泉では、28°の源泉を温めている。入湯料は600円。天気が良いので露天風呂が気持ちいい、山の緑が染みる、紀伊半島の山の様相は他の地域の山とは全く違う、山が深くて濃い、高野聖の舞台のよう。下北山村上北山村を過ぎて入之波温泉(しおのはおんせん)を目指す。16時過ぎに入之波温泉に到着した、到着した頃が日帰り温泉の営業終了時間だったらしく関西ナンバーの車が沢山温泉を後にして行った。宿で宿帳を記入し、部屋に荷物を運んで、直ちに温泉に直行した。湯量豊富、珍しい炭酸泉、湯の色は黄金色とネットに書いてあるけど、明るい黄土色?湯も湯船も黄金色で湯船は石化している、鍾乳洞の湯船に入っているみたい。晩御飯は所謂山のご馳走、印象に残っているのは宿の主人がこれ何か分かる?と聞いた食材。松茸の味のする歯ごたえのあるお浸し、松茸?と答えると、椎茸の軸との返事、そりゃそうか松茸が出る訳ないか。しかしながらこの後家で食べる椎茸の軸は食べるようになった。もう一つ印象に残ったのは、食事をする部屋に護摩壇があった事、ちょくちょく護摩を炊くらしい流石吉野。ビール、地酒を飲んで寝る前に、2回風呂に入った。翌朝、もう1回入浴。書きながら思い出したけど、かなり良いお湯だった。入之波温泉の少し南にある北山峡 小処温泉には三重県に住んでいた頃何回か来た事がある、その頃は飲酒運転も大目に見て貰えた時代で、鹿刺しでビール飲んで温泉に入ってひと眠りして帰っていた事を思い出した。帰りは国道169号経由国道166号(伊勢街道)経由国道368号(和歌山街道)を通って伊勢自動車道に出て名古屋と東京に別れた。昔、国道166号にニホンオオカミ像があったのを思い出したので久しぶりに見てみようと思ったけど見つけられなかった。ニホンオオカミ像のある場所が日本で最後にニホンオオカミが捕獲された場所らしい。紀伊半島の山中では今でも雌犬を山の中で木に括り、山犬と交配させているとも聞いた。山犬がニホンオオカミだったら良いのにとも思ってしまう。

 

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