旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

若狭彦神社・若狭姫神社・秋の鯖街道を走る

2023年9月24日(日) 前日、バイト仲間達との飲み会の為実家に泊まった。朝食後、ホンダのCRF250Lでツーリングに出発、天気は晴れ。目的地は福井県小浜市にある、「若狭彦神社」「若狭姫神社」。この2つのお社はセットで参拝するのが望ましいらしい。私の記憶に、若狭姫神社は有るが、若狭彦神社は無い。その後はかなり昔から存在は知っていたけど行った事の無い水上勉氏の「若州一滴文庫」に行ってみる。国道27号線で小浜市に向かう、天気が良いのでバイクが多い。朝方は少し寒いくらい。左手に若狭富士との云われる青葉山を見ながら北上する。青葉山福井県高浜町側から見ると、本当に富士山の様に見えるけど、京都府舞鶴市から見ると、頂きが3つ有る連山でとても富士山には見えない。先ずは若狭彦神社に向かった。若狭彦神社が上社になるらしい。主祭神彦火火出見尊 ひこほほでみのみことで、海幸-山幸神話の山幸彦として知られている。彦火火出見尊の妻は豊玉姫尊で、下社の若狭姫神社神社の主祭神でもある。豊玉姫尊は鮫の神・龍神としても知られている。先ずは若狭彦神社である。彦神社の境内には巨木が多く見られ、ここが神聖な地であることを私でも十分に感じることが出来た。境内の中にある2本の大きな杉の木も鳥居の役割を担っているらしい。この2本の杉の木の一方に直接触れて、杉の木の「気」でも感じることは出来ないかと思ったけど、やはり何も感じることは出来なかった。神社におられた神社の関係者と思しき人に、彦神社と姫神社のどちらから先に参るのが正しいか尋ねてみた。やはり上社の彦神社から参るのが正しいとのことだった。私が参拝する前に、KTMの350のライダーさんが参拝していた。彦神社を後に、来た道を少し小浜の街の方に戻り、姫神社に向かった。姫神社には昔参拝した記憶が有る、何故その時彦神社を参拝しなかったのだろう?山の神の彦神社と海の神の姫神社・天津神を祀る彦神社、国津神を祀る姫神社。姫神社が海の神を祀っているということは、昔姫神社辺りは海岸ではなかったのか?と思ってしまう。神社内の境内の神聖な感じはやはり彦神社で強く感じた。姫神社を出て、3月にお水取りの神事が執り行われる「鵜の瀬」という場所に行ってみる、鵜の瀬に来るのも久しぶりだ。初秋というよりも、未だ夏を引きずっている晩夏という強い日差しが川面でキラキラと反射していた。鵜の瀬の案内板を見てみると、このまま道を更に進むと滋賀県高島町に行けるようだ。ガソリンは十分有るし時間も有る。とりあえず行ってみる。道は段々細くなり、荒れてきた、落石も多い。なのに対向車は時折やってくる。ブラインドのコーナーは気をつける。鵜の瀬から30分ほど走ると、見晴らしの良い場所に出た、そこから日本海を見ることが出来た。一休み。この道が昔、小浜から京都に向かう鯖街道の一つであるという看板が道沿いにあった。小浜から熊川宿・朽木を通って京都に行く鯖街道は知っていたし何度も通った事がある。家に帰ってからこの鯖街道を探してみたが地図には載っていない道だった。ネット情報では2020年に全線舗装されたとある。この鯖街道の1番高い場所、峠は「おにゅう峠」。おにゅう峠と書かれた大きな石碑があり、バイク、車が何台か止まっていた。休んでいたライダーさんに高島町迄どれくらいの時間がかかるか尋ねたら、30分ほどで着くという。30分なら行ってみるか、と峠の反対側に下りて行く。20分ほど走ると、移住者たちの集落ではないかと思われる場所があった。何人か若い人達を見かけた、小さな建物で何か売っているようだったけど、詳細は分からない。更に進むと「朽木渓流魚センター」の看板を見つけた。昔弟と来たことのある釣り堀だと思う。朽木渓流魚センターとは反対の方に進む。暫く走ると「山神神社」という神社を見つけ、休憩がてら参拝。やまがみ神社かと思っていたら、調べてみるとさんじん神社と言うらしい。神社の回りはススキの原だった。調べてみると山神神社は、滋賀県高島町朽木能家372番地にある神社だと思われた。祭神は「大山祇神 おおやまづみのかみ」と「国狹槌命 くにさつちのみこと」の2柱。国狹槌命は日本書紀に1回だけ出てくる神だった。日本には色々な神様がおられる。山神神社を出て道を下る、やっと国道303号に出た。これから再び小浜に戻り「若州一滴文庫」に行ってみる。