旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

雨の竜飛崎で津軽海峡冬景色を聴く

朝4時30分に目が覚めた。6時に温泉に入って7時30分から朝ご飯。塩鱒・松前漬イカ刺し・ホテル名物の雲丹椎茸御飯・シジミの味噌汁、漬物・イカの塩辛の豪華版で朝からご飯2杯食べた。8時に宿を出発、この日は青森県全域で大雨注意報が発令されていた、警報でないだけましか。十三湖を通って竜飛崎を目指した、十三湖では「和歌山」というラーメン屋さんのシジミラーメンを食べたいと思っていたが時間が早すぎた。その後も十三湖を何回か通ってはいるが未だに和歌山のシジミラーメンは食べていない、縁が無い。竜飛崎に近づくに従い天候が悪化、暴風雨に。竜飛崎に行く途中砂利道まで出現した。竜飛崎に着いた頃には雨風共に益々強くなり、風で総重量230キロのバイクごと倒されそうになる。平日の朝なので誰もいない。竜飛崎には石川さゆり津軽海峡冬景色の歌付きの歌謡碑がある、カッパを着て石川さゆり津軽海峡冬景色を何も見えない津軽海峡を見ながら最後まで聞いた。風に振られながら竜飛崎を後にし、野辺地までノンストップで走った。昔、むつ市大湊に2年半住んでいた事があるので陸奥湾は懐かしい。懐かしいと言えば、中学生の頃、野辺地でロックの野外コンサートがあった。クリエーションと安全バンド(安全地帯ではない)が出ていた。汽車の時間の都合でメインのクリエーションを見る事が出来なかった。しかし、安全バンドがとても良く、田名部のレコード店でレコードを買った。今だにそのLPを聴くことがある。下北半島に入って野辺地のサービスエリアで休憩、そば350円、おにぎり210円で昼食。雨は止まない。天候さえ良ければ田名部・大湊・脇野沢・仏ヶ浦を通って大間に入る予定だったが、田名部、大畑を通って大間に行く事にした。かなりのショートカットだ。田名部から大畑に向かう道路で、下北半島の香りとも言えるヒバの木の良い香りを感じながら走った。雨で身体もずいぶん冷えてきた。大間に着いてそのまま「サンホテル大間」にチェックインし、部屋の風呂に浸かる。明日の朝6時30分の函館行きの連絡船に乗る予定。津軽半島下北半島共に淋しい所だ、特に今回のような雨なら尚更。特に下北半島の北側、大畑・下風呂辺りの風景は淋しさの群を抜いている、失恋でもして下風呂辺りに来てしまったら、そのまま海に入るかも、なんて思ってしまった。しかしながら、この群を抜いた淋しい風景が好ましいから下北半島に来る、病気か?次の日の朝本当の病気になる。

 

宿 サンホテル大間 営業中