旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

奥の細道ツーリング出発

2022年9月27日、待ち合わせは三重県東名阪自動車道、御在所パーキングエリアに午前9時集合。始まりは2022年春のメールから、秋に松尾芭蕉の足跡を辿る「奥の細道ツーリング」に行かへんか?と。心配なのは今年から始めた稲作の稲刈りだけだが、稲刈りの時期もよく分からず、何とかなるやろ、と参加の返事。ルート作成、(このルートが中々ハードだった、)宿の手配は発案者のYさん。今回のツーリングは雑誌の記事にもするという事でいつものような、酒・温泉・地元の美味いものは期待してもらうと困るとも伝えられた。まぁそれもええやろと、諦めた。しかし、何だかんだ言って蕎麦も食べたし、東北の海の幸も堪能した。温泉も2ヶ所、2ヶ所とも初めての温泉だった。しかし、松尾芭蕉の人物像や奥の細道を殆ど知らない、いけない、そんなことでは今回のツーリングは楽しめない。確か実家の本棚に奥の細道の解説本のようなものがあった事を思い出した。学研の日本の古典全21巻の中の1冊「富士正晴 奥の細道」を参考にして、自分なりの奥の細道手帳も作成した。本は2回読んだ。家を6時少し前に出発、小雨が降っていた。寒さも有り御在所SAまでは息子が還暦祝いに買ってくれたノースフェイスのゴアテックス上下を着用して走った。御在所SAには予定より少し早く着いたので、朝飯代わりに「ちく天うどん」670円を食べた、少し高くないか?食べている最中にYさんからの到着の電話が入った。御在所SAを出発して、東京から1日だけ参加するMさんと待ち合わせの海老名SAを目指した。途中藤枝SAで一休み、海老名SAには待ち合わせの12時を少し過ぎた頃に到着した。海老名SAで昼ご飯に、3人ともそばを食べたけど、何そばを食べたかは忘れてしまった。海老名SAを出発して、今回のツーリングの真の出発地点、東京の深川に向かった。深川は芭蕉が住んでいた場所で、芭蕉奥の細道の出発地点でもある。この日は元首相の安倍晋三氏の国葬の日に当たり、都内の高速道路は殆どが通行止めになっていた。頼みの綱は、東京在住のMさんである。深川には海岸線を通る高速道路で行く事にしたが、山手トンネル内のあまりの暑さに諦め、五反田で高速道路を出て、銀座経由で深川に行く事にした。バイクで銀座を通る時、近頃嗅いだことの無い香水・パフュームの香りを感じた。昔東京にも住んでいて、銀座にも何度も来た事はあるのに、初めて銀座は良い匂いのする街だという事に気づいた。あー、良い匂い。なんとか深川に着いた。まずは芭蕉の住居跡であると言われてる芭蕉稲荷神社を参拝した。神社近くの芭蕉庵史跡展望庭園にも行って芭蕉の像なども見た。深川で最後に訪ねたのは、芭蕉記念館、入館料は200円也。記念館を退館する時に記念館の係の人に芭蕉の記事を書く事をお伝えすることも忘れなかった。芭蕉記念館を後にして、本日の宿泊地、日光を目指した。芭蕉が深川で詠んだ句は、「行く春や鳥啼き魚の目は涙」。深川からは国道4号線で千住を通って首都高川口線に乗ろうと思って、間違えた。結局、鹿浜橋から首都高川口線に乗り、東北自動車道で日光に向かうことになった。しかし、芭蕉の辿った道とほぼ同じ道を通る事となった、怪我の功名?日光でも高速の降り口を間違えた、更に宿に行く道も間違えるという間違いだらけの道中だった。更にハプニング、宿に行く道を間違えた時、YさんのBMW ST1200が転んだ、初ごけらしい、下りの道にバイクを止める時、ギアが入っていなくて転んだ。巨大サイドバックのおかげでバイク本体には殆ど傷は付かなかったが。宿に行く道すがら、晩飯の食べれそうな店を捜しながら走った。何軒か目ぼしい店は見つけた。宿にチェックインしてすぐに晩飯にあり付けそうな店に向かった。チェックインと言ったが、本日の宿は商人宿のような旅館。目を付けていた和食の店は店に着く前に閉店、その店の両サイドに和食の店、洋食の店があった。相談の結果、全員一致で、和食の店に、店の名は「栞 しおり」。私達の入店時には客は私達を含めて2組しか居なかったが、しばらくして満員に。まずは生ビール中4杯頼んだ、3人で4杯なのは私が速攻で一杯目をやっつけるので、4杯。メニューに見た事の無い「しもかつれ」というのが有りこれと生湯葉その他を頼んだ、生湯葉は美味くてお代わりした。ビールの後は地酒を2杯、「仙禽 せんきん」ともう一杯銘柄は忘れてしまったが、頼んだ。料理の美味しい店で値段も手頃だった。疲れと酔いでふらふらしながら宿に戻り風呂に入って寝た。翌朝、餅の磯辺焼きがサービスで出るらしい。ちなみに、「しもつかれ」というのは、鮭の頭と大豆、根菜、酒粕を煮込んだ料理だそうな、食べている時は何物か分からなかった。芭蕉が日光で詠んだ句1つ「あらたふと青葉若葉の日の光」本日の走行距離は740キロ。この後も思いやられる。

 

うどん 御在所SA 彦兵衛 

    ちく天うどん 670円  営業中

そば  海老名SA  店名不明   営業中

観光  深川 芭蕉記念館 200円 営業中

料理  日光 和食 栞      営業中

参考書 学研 藤正春 奥の細道