旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

荒天の為再び予定が破綻

日付けが変わって12月23日になった。する事も無く窓の外を見ていると、みるみる雪が積もる、面白いくらい積もる、全く面白くないのだが。船のターミナルビルの玄関前でスタックしているトラックがいる、まさか、ノーマルタイヤ?いやいや有りえんだろう、ここは真冬の小樽の港。空荷で後輪に荷重が掛からないのだろうか?船会社の雪掻き用のブルトーザーみたいなのを持って来て漸くトラックは脱出出来たみたいだけど、少し進んで又スタックしている。結局、乗船出来たのが午前2時55分。朝は船の揺れで目が覚めた。未だ日が昇らず外が見えないので感覚的には、5メートル以上の波で船全体がシェイクされているように感じた。本当に転覆するのではないかと思った。夜が明けて外が見えるようになり窓から下を見るとせいぜい3〜4メートルの波だった。朝食の用意も普通に出来ていた。大した揺れではないのだろう。40年くらい前に同じくらい揺れる船に乗った時は、今回よりも小さな船だったので船に乗っている間は料理も出来ず、風呂も入れないという悲惨な状況だった。港に着いた時は車が氷漬けでキーもドアの鍵穴に入らなかった、なんてこともあった。当時スマートキーなんて無い。朝起きた時は未だ積丹半島沖にいた、なんて遅い船なんだろうとも思った。売店でビール、酒、つまみなどなど買い込み部屋に篭る。陸地から離れているのでネットも見れない、もちろんテレビも。酒を飲んでうつらうつらして本を読んで、ストレッチをして又酒を飲む。いつの間にか12月24日になっていた。本来なら12月23日の21時15分に京都府の東舞鶴港に着くはずだったけど、到達したのは12月24日の午前3時45分、タクシーも無い。下船の時に聞いたのだが、トラックドライバー以外の一般の乗客は自分を含めて2人だったとのこと、着物姿の若者はどうしたんだろうか?港で仕事をしている人に東舞鶴駅までの道を聞いた、歩いて20分ほど、雪は降っていないけど、寒い。港に繋がれてライトアップされたフェリーは、クリスマスツリーならぬクリスマスフェリーで朝早くから働いている人の目を楽しませているように見えた。少なくとも、私にはとても綺麗に見えた。クリスマスフェリーを見る人はとても限られていると思う。日が登ればただのフェリーになってしまう。東舞鶴駅発の列車に乗って帰路についた。北海道の友人に聞いたのだが、私が北海道を離れた後、北海道は風雪で大荒れの天気になったとの事、日程があと1日ずれていたら帰って来れなかったかもしれない。雪でスケジュールは崩壊して予算も大幅にオーバーしてしまったけど、無事帰って来れたので良しとしよう。今回思ったのだが、北海道の鉄道旅には青春18切符はむいてないかもしれない。とにかく列車の連絡が悪い。今度北海道を列車旅する時は北海道内で使える割引き切符、特急列車にも乗れる切符を研究してから北海道に行こうと思った。家に着いたら、今度は住んでいるエリアが大雪になった、積雪80センチメートル、北海道から雪を連れて来たのかしらん?家に帰ってから、函館本線長万部駅から小樽駅の間が廃線になるニュースを見た、今回の列車旅で乗れて良かったけど、どんどん廃線区間が増えてくる、寂しい限りだ。頑張れJR。