旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

猛吹雪、フェリー出航出来るか?

12月22日、当初の予定では釧路駅を午前5時41分に出発する予定だったが、そうすると随分早く小樽に着いてしまい時間をかなり持て余すことになるので、釧路駅発を10時11分に変更した。時間が出来たのでホテルを出て幣舞橋方面に向かった。天気は晴れているが寒い、といっても電光掲示板の温度は−1°を示していた。多分釧路の人達には暖かい朝だったのでは?関西人の私には充分寒い。歩いて幣舞橋到着、幣舞橋の光景は、見るもの全てが凍り付いていて、正に北の寒港という感じ、本当に−1℃?幣舞橋には初めて来た。道路は凍り付いていたけど、乾燥しているのか殆ど滑ることなく歩く事が出来た。空腹感を感じたので釧路駅に向かう道すがら吉野家でも無いかと探したけど無かった。後で調べたら吉野家は釧路には1軒しかなく、しかも駅からは随分離れた鳥取大通りにあるらしい。釧路駅に戻る途中、昨晩晩飯を食べた、くしろラーメン河村を見つけた、タクシーに乗る必要も無い距離だった。朝食は釧路駅で駅弁を買って食べることにした。釧路駅売店には結構な種類の駅弁が売っていた、迷った挙句「どっさりカニ弁当」1380円を購入。もう少し駅周辺を散策しようかとも思ったけど、寒いので駅の中で待機することにした。駅中のローソンでワンカップの日本酒と「ハッカ爪楊枝」を買った。どっさりカニ弁当よりも「花咲カニ弁当」にすれば良かったかなぁなどと思っていた、どっちも似たようなものだとは思うけど。待合室で朝食にどっさりカニ弁当を食べる、カニの量は、松葉蟹の雌、所謂コッペ2杯分くらいの身が入っていた。ご飯の上に載っていたカニフレークは「オオエンコウガニ」のフレークらしい。オオエンコウガニ?弁当の味としてはまあまあだったけどやっぱり花咲カニ弁当にすれば良かったと思った。昼飯も駅弁かなぁ。ホテルを出て歩いている間は寒さはあまり感じなかったけど、1時間以上歩いたのですっかり身体が冷えてしまった。釧路駅から帯広駅へ向かう区間では野生動物が頻繁に見られるらしい、楽しみだ。白糠駅辺りから太平洋が現れた、よく晴れて波も穏やかそうに見えた、日本海とはまったく様相が違う、北海道の広さをここでも感じた。今回の北海道鉄道旅ではまだ蝦夷鹿を見ていない、大概何処にでもいそうなものだが。新吉野駅近くに石器が発掘された遺跡があった、「浦幌新吉野台細石器遺跡」というらしい。旧石器時代かと思ったら、縄文時代早期の遺跡らしかった。この日の北海道太平洋側は天気が良いが風が強い。見た事の無い番号の電話が入った、2回。1回目は無視したが2回目の電話に出てみると、荒天?でこの日の夜に乗船する船が遅れているので午前1時に小樽港のフェリー乗り場に来いとの連絡、フェリー乗り場の前に24時間営業の温泉があったはずだから温泉でも入って待ってよう、と呑気な事を考えていた。池田駅の待ち時間で赤ゲラを見つけた、池田駅近くの幕別パークゴルフ場のマークが赤ゲラをモチーフにしたものだった、幕別パークゴルフの発祥の地らしい。パークゴルフ幕別川で白鳥を1羽見つけた。帯広駅の待ち時間を勘違いしていた、思っていた時間より1時間も時間があった。又駅弁かと帯広駅のなかをウロウロ、「ぶた八の炭焼き豚丼」の小750円とトカップワイン赤の小瓶、ハスカップワインを購入。本当なら駅の外の店で蕎麦でも食べる時間はあったのだが仕方ない。しかし、帯広の豚丼は初めて食べる、これもあり。豚丼は鰻のタレに少し醤油を足して少し甘みを抑えたタレを作り、そのタレに少し厚めの豚バラ肉を漬け込んで炭焼きしたものでガスコンロ、レンジなどで焼いたら家でも出来ると思った、実際家に帰ってから作ったら、これが結構いけた。時間があるのでハスカップワインを飲んで見たけど、甘い。小樽のホテルの部屋飲みの残りのホタテの貝ひもには赤ワインよりもハスカップワインの方が合った。赤ワインで貝ひもは生臭くて食べれなかった。帯広駅の近くに路線図に載ってない駅を見つけた、「帯広貨物駅」、上川駅手前では「標高?m国境駅」ってのもあった、業務用の駅なんだろう。北海道の夕暮れは早く始まり早く終わる、残念ながら新得駅ではアゼルバイジャンの夕陽は見れなかった。新得駅から札幌駅へ行く普通列車が無いので、新得駅から南千歳駅までの乗車券と特急券を買った、当然自由席に座った。南千歳駅からは快速電車で小樽駅まで行ったけど、帰宅時間と重なりかなり混雑していた、マスクはしているけどこんな人混みは暫く経験が無い、向かいの席の女子2人は東京から来たアルバイトをしている学生のようで、どうも小樽で寿司を食べるらしい、マスクはしているけど良く喋る、かなりビビる。小樽駅に着く頃にはすっかり日も暮れていた。小樽駅では夜逃げして来たような、自分よりも大きな荷物をふらふら運んでいる女子に会った。エスカレーターで困っていたようなので、手伝いましょうかと伝えたら、即、是非お願いしますの返事。でかいし重い、何とかエスカレーターを無事にやり過ごして別れたけど、もう少し手伝っても良かったかと後で思った、時間はたっぷりあったのに。午前1時まで何処で時間を潰すか?とりあえず、雪を避けるのに小樽で泊まったホテルのあるアーケード街に向かった、雪の量が増えてきた。ホテルの前を通ると、BARラウンジが有るのを発見、晩御飯の後はこのBARラウンジで時間を潰そうと考えた、本来なら、フェリー乗り場前の温泉で時間を潰そうと思っていたが、雪が酷過ぎた。アーケードを歩いていると、ビアガーデンらしき店を発見。「NEW SANKO ニュー三幸」サッポロビール系のビアガーデンのよう。入店してとりあえずサッポロクラッシックの中生を2杯飲んでから食べ物を注文した。北海道でしか飲めない生ビールは美味かった。営業時間は20時30分までなのでとりあえず閉店まで粘ることにした。結局閉店まで居たのは自分1人だけだった。オーセントホテルのBARラウンジに行く、ニュー三幸からは5分とかからないし、アーケードがあるので雪も大丈夫。BARのトップラウンジは閉まっていたので2階の店に、時間は早いのに先客が何人かいた、店の名はキャプテンズ・バーだったと思う。入ってすぐに閉店の時間を聞いた、23時迄は大丈夫との事。ウイスキーを何杯かお代わりして飲んでいると、酔っ払った割と高齢のカップルが入って来て、入って来るなりイチャつきだした、部屋でやれば、って感じ。見るに耐えず、店員に席を替えて欲しいと伝えたが聞き入れられず。仕方なくずっとそのカップルを見ながらウイスキーを飲んでいたら此方に気づいたのか出て行った、出る時男性の方に睨まれた。外はもう笑うしかない猛吹雪、タクシーは来るのだろうか?温泉はフェリー乗り場から徒歩2分とあるが、温泉に着くまでに遭難しそうな吹雪。ホテルからタクシーでフェリー乗り場まで行った、23時30分フェリー乗り場に到着。長い1日が終わった。私は未だ起きていて雪は阿呆みたいに降っている。

 

駅弁 釧路駅 どっさりカニ弁当 1,380円

   帯広駅 ぶた八の炭焼き豚丼 750円

ビアガーデン 小樽 ニュー三幸  営業中

バー     小樽   オーセントホテル

       キャプテンズ・バー  営業中