旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

広島県呉市の豪雨災害の傷跡に思う

下関駅を6時に出る電車に乗った。未だ空は暗い、宇部駅を過ぎる辺りから東の空が少し明るくなってきた。下関駅では満月が出ていたので今日は晴れるかも?と思っていると、元由来駅を過ぎる頃から東の空が暗い雲に覆われて来た、雲だけでなく日が昇るにつれ霧まで出て来た、霧が出るって事は晴れるのか?防府駅を出る頃に見た太陽はこの旅の初日に岐阜駅で見た太陽とは異なり、まん丸の橙色の太陽だった。瀬戸内海が見えてきた、日曜日なので岸から釣りをしてる人も多い。下松は本格的に磯釣りを始めた場所で、車窓から見える風景にも見覚えのある場所が多い。広島市に近づくに従い屋根にブルーシートを掛けている家が増えてきた。大竹駅・宮島口駅・廿日市駅を経て広島駅に着いた、朝飯を食べるべく駅そば屋を探す、広島駅の2階に立派な駅そば屋があった、広島駅も見違えるくらい綺麗になっていた。少し前、テレビでこの駅そば屋のカープ応援うどんとも言うべき赤いうどんを紹介していた、残念ながらこの時は赤いうどんは無かったのか?どうなのかわからない。ギリギリで天ぷらそばをかき込み、呉線の広行きの快速電車に乗ることが出来た。天応駅を目指すけど快速電車は天応駅には止まらないので、天応駅の1つ先の吉浦駅迄行き、広島駅行きの普通電車に乗り換えて一駅戻って天応駅を目指した。日曜日なのに乗客が多い、向洋駅で多くの人が降りたので、マツダの社員の人達だろうか?西の空を見るとまん丸なお月様が青空の中で白く光っていた。矢野駅の近くの家々はこの夏の豪雨で被災して、人は住んでいないように見えた。小屋浦駅から天応駅の間の山には大きく地滑りした跡が見えた、山の上から大量の土砂が流れて来たのが分かる。小屋浦駅に有る桜の木は春に向けて小さな蕾を沢山つけていた。呉線は豪雨から半年近く経っても徐行する区間が多い。天応駅に着いて被害の大きかった地区に歩いて向かった、この地区は小学2年から6年まで住んだ地区だ。目に映る景色は昔と余り変わらない。国道より海側は余り被害を受けていない。この辺りに、日本一の牡蠣屋になると言った同級生がいた。昔通った天応小学校を左手に見て被害の大きかった地区に向かった。50年ほど前に住んでいた場所だったけど身体が道を覚えていた、子供のころ通った抜け道も。算盤を習っていた友人の家、めぐみ幼稚園の前の友人の家も被害に遭っていた。昔父親が野菜を作るために借りていた畑の方に行ってみた、この辺りが被害の大きかった場所で、ニュースで頻繁に映像が流れていた。父親が借りていた畑は昔と同じようにそこにあった。畑を背に小さな川を渡り、道に出た。この小さな、走って飛べば飛べそうな川が氾濫した。この川沿いの道にあった友人2人の家はすっかり流されて門扉しか残っていなかった。同級生だった人がそこに住んでいたか、ご家族がそこに住んでいたかは知るよしも無い。算盤を習った家は修理中だったし、表札も友人の家のものだった、風の便りで算盤塾の友人のご家族は無事だった事がわかった。年末なので町内の人達が集まって作業をしていた、見た感じ同年代であろう人達が多かったけど声を掛ける事は出来なかった。神社の前に役所が有るけど、休みだったので寄付も出来ず、早い復興を願うばかりだった。セーラー万年筆の工場の前を通り、呉ポートピア駅迄行ったところ、丁度広島駅行きの電車が入って来た。昼食を食べそびれ、広島駅で生ビール、蒸し牡蠣、牡蠣フライを食べて、14時30分にホテルにチェックインして直ちに風呂に入る。風呂から上がって今晩食事をする店「うめだ」に歩いて行った、約1時間広島駅から歩いた。途中アーケード街の広島本通り商店街を目指し、広島三越で明日の朝の御飯に、「上野屋の穴子飯」2,000円を買った。上野屋の穴子飯は広島の美味い物の最上位近くにあると今でも思っている。広島で仕事していた頃は穴子飯は1,600円だったのに。平和大通りを通り、NHKビルを右手に見て平和公園の中を突っ切りうめだに着いた。うめだでは昔の同僚3人と楽しい時間を過ごすことが出来た。うめだでは勝手に牡蠣は出ないだろうと思ったら、やはり牡蠣が出た。昼牡蠣を食べたのは失敗だった。三重県にも住んでいた事があり三重県志摩市の的屋牡蠣も食べていた、牡蠣自体は三重県の勝ち、って感じ。良い気持ちでホテルに帰り、風呂にと思ったけど眠ってしまった。翌朝7時19分の呉線広駅行き電車に乗った、広島駅の2階にある駅そば屋はもう開いていた、しかし、鞄の中には朝飯の上野屋の穴子飯が有る。再び被害の大きかった地区を通り広駅に着いた。乗り換えに時間が有るので広駅の待合室で穴子飯を食べる事にした。広駅にはセブンイレブンが併設されていた、セブンイレブンで日本酒を買い朝から穴子飯で乾杯。穴子飯はもち米感が減り味も少し落ちた?完食・完飲して再び電車に乗った。呉線安芸川尻には日本一短いトンネルがある、総延長8.7メートル。三原辺りの山々には豪雨によって出来た猫が引っ掻いたようなスジが幾つもあった。猫が引っ掻いたような、という表現は私の向かいに座った青年が言っていた。青年は自転車旅行に行く途中との事。広駅から三原駅の間では地元の女子高生風?で一杯だったけど広島市内の女子高生より可愛い子が多い気がした、化粧がけばい?姫路駅で遅い昼食を食べた、牛蒡磯辺そば400円。麺は白っぽく、太麺でそばというより細めのうどんみたい、味はというと、美味かった。調べると、麺はカンスイ入りの中華麺!うどんでも、ましてやそばなんかではなかった。この和風の中華そばが姫路の名物って事はだいぶ時間が経ってから知った。姫路からは新快速で米原駅へ向かった。新快速ってのは昔で言うところの急行?2018年冬の青春18切符は1日分余らせてしまった。2019年は九州を回ろうか?

 

駅そば 広島駅 驛麺屋 営業中

割烹  広島  うめだ 営業中

弁当  広島三越 上野屋穴子飯  営業中

駅そば 姫路駅在来線下り まねき 営業中