旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

人を見る目が無い、反省、電車内で。

朝5時45分に宿を出て「元湯温泉」という温泉に行った。未だ夜は明けておらず暗い。元湯は6時から開く。5分前に元湯に着いた。玄関を掃除していた人から、「もう入って良いよ、入浴料は200円だから番台の上に置いておいて」とのお言葉。番台の有る風呂に入るのは小学生以来か?50年振り。すでに先客が2人いた。脱衣所に鍵は無く、風呂も湯船と桶と椅子があるだけ。蛇口も無くもちろん石鹸やシャンプーなんか有るわけない。湯船からお湯を直接汲み身体にかけてから風呂に入った。湯量が豊富なので蛇口は無くて大丈夫。1時間ほど湯船を出たり入ったりして暖まり元湯温泉を出た。番台にあった全国共同浴場番付によると、人吉の共同浴場番付は、前頭だった。空は少し明るくなっていた。温泉を出ると、散歩している御夫婦に会った。おはようございます、とタオルを乾かす為に振り回しながら挨拶すると、もう朝風呂に入って来たんですか?と驚かれた。宿に帰る途中、空には今まで見た事も無い数の烏を見た。烏は嫌いではないけど糞は落とさないで欲しい。一度だけ烏の糞の直撃を受けたことがある、その時は髪の毛に糞が当たった。幸い糞は髪にも身体にもそんなに被害を及ぼさなかった。糞をした烏に文句を言ったら何か申し訳無さそうにしていた。気のせいだな。宿に戻って少し休んで再び宿の温泉に入って髪・身体を洗ってスッキリ。宿をチェックアウトしたあと人吉駅の近くにある青井阿蘇神社に詣でた、この神社は国宝に指定されている。神社の入り口にはもう門松が飾られていた。神社の横に内村光良さん紅白司会おめでとう的な幟立があった。お参りして少し早いけど人吉駅に向かった。駅の近くにある熊本物産店でお土産の米焼酎、「武者返しの4合瓶」とつまみをを買った、この焼酎が結構重かった。人吉駅前にはカラクリ時計があった。この時、人吉駅のホームには「ななつぼし列車」が停車していた。ななつぼし列車の客の殆どが中国系の観光客に見えた。人吉駅の横にある駅弁屋さんを覗いたら鮎寿司と書いてある、探したけど季節外れか、鮎寿司は見当たらなかった。その後、2022年鮎寿司を京都府の園部で見つけた。人吉駅発10時8分の「いさぶろう しんぺい号」に乗車した。この電車は人吉駅迄は特急列車で人吉駅からは普通列車になり、青春18切符でも乗れる。しかしながら座席の殆どは指定席、数少ない自由席に座る事が出来た。肥薩線は傾斜が急な為、スイッチバックとループ橋を使って傾斜を登っていった。いさぶろう しんぺい号アテンダントの顔に見覚えがあり、六角さんの呑み鉄旅の番組に出てませんでした?と聞くと、出てましたとの返事。終点の吉松駅に到着。吉松で昼飯を食べようと思っていたが、有るのは温泉ばかり、食べ物屋さんが無い。時間は有るので駅から道を下って行った。歩く事数分、「お好み焼き ともちゃん」を見つけた。12時前のため未だ準備中。しかし、店からお好み焼きの良い匂いが。未だ暖簾のかかってない入り口を開けて、入っても良いか尋ねると、良いよ、という事。とりあえず生ビールとお好み焼きを注文した。生ビールのあてに隼人ウリと柚子の甘酢漬けをサービスしてもらった。店主から隼人ウリは知っているかと聞かれたので、知ってますよ、隼人ウリの糠漬けを漬けていると言ったら驚いていた。お好み焼き豚玉が出来、生ビールが無くなったので地の焼酎を頼んだ、銘柄は不明。お好み焼きがふわふわだったので、山芋を入れてふわふわなのか?と聞くと、企業秘密らしい。美味かった。ほろ酔いで吉松駅に戻った。吉松駅から隼人駅行きの電車に乗った。途中1匹の猿が現れて電車を追っかけてきた、乗りたかったのか?威嚇しているのか?覚えているのはこの辺りまでで、焼酎の心地よい酔いで眠ってしまった。桜島を見た記憶が無い、やってしまった。鹿児島県内を電車で走行中に気付いたことは、お墓に屋根が付いていたこと、火山灰を防ぐための屋根?都城駅に到着、寒かった。宮崎駅から延岡駅に向かう2両の列車はめっちゃ混んでいて2時間立ちっぱなしだった。ほぼ満員の列車に、目に障害の有る生徒数人が乗り込んできた、座れる席は無かった。しばらく走ると、おそらく仕事納めで酒を飲んでいるのか酔っぱらった労働者が乗り込んできて盛んに生徒たちに絡んでいた。離れていても酒の匂いがする。何を絡んでいるのかと訝しみつつ見ていた。よく聞いてみると、生徒達が下車する時にその酔った労働者の方は生徒たち一人一人に「気をつけて帰りなよ」と優しい言葉。どうも生徒達に大丈夫かと聞いて、席が空いたら座るように話していたよう。反省。人を外見だけで判断してはいけない、頭では分かってはいるのだが、再び反省。都城駅では自分も大きな荷物を持ちながら、大きな荷物を持ったお婆さんを助けていた外人さんの姿も印象に残った。見習いたいって本当に思った。延岡駅に到着した、当初はホテルに荷物を置いてから晩御飯をと考えていたけど荷物が重いのでホテルに行く途中で晩御飯を食べることにした。駅から少し行った所に「直ちゃん」というチキン南蛮の店を見つけて、そこで食べることにした。直ちゃんではチキン南蛮のセット900円と生ビール合わせて1,500円也。初チキン南蛮、とても美味しかった。チキン南蛮の衣は卵白という事だったけどどのようにして揚げているのか分からない。セットの味噌汁も海老出汁が効いてこれも美味し。ホテルに入り、ホテルの外にある提携の銭湯に行った、温泉ではなかったが。21時過ぎには眠ってしまった。後で知ったのだが、直ちゃんはチキン南蛮の元祖らしく、行列の出来る店らしい。ついていた。こんな事もあるし、行きたくても、店の前まで行っても縁のない店もある。

 

温泉 人吉 元湯温泉 300円で営業中

お好み焼き 吉松駅 ともちゃん 営業中

チキン南蛮 延岡駅 直ちゃん 営業中