旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

日本の秘境 山梨県奈良田を訪ねて

2017年の4月、夜桜見物と美味い食い物と美味いワインを楽しむ為甲府の友人の家を訪ねた。夜桜見物の前にまず甲府の温泉、甲府なのに何故か「草津温泉」という温泉に入り、温泉のはしごでこれまた、甲府なのに「山口温泉」という温泉に入った。山口温泉は炭酸泉で凄く温まる温泉だった、建物もレトロ。甲府市内に沢山の良い温泉がある、知らなかったし、甲府に住んでいる友人が羨ましい。人で一杯の夜桜を見た、今までで見た桜・夜桜の中でベスト3に入る。甲府の夜の街に繰り出して甲府の夜を楽しんだ。次の日、身延山久遠寺を訪ねた、久遠寺の枝垂れ桜も見事だった。久遠寺の後に、山梨県南巨摩郡早川町の奈良田を訪ねた。奈良田が日本の秘境っていうのは、私の個人的な意見です。まずは、奈良田の温泉に入る。「奈良田の里温泉 女帝の湯」に入った。奈良田まで来るのは大変なのに、お客が多い。湯は温めで、重曹系の泉質らしく、肝臓に良いと書いてあった。昨晩のアルコールを分解しなければ。温い温泉だけど温まる。温まった後、南アルプス山岳写真館と早川町歴史民族資料館を訪ねた。その時に、現地の人に聞いた話。奈良田は南アルプスのどん詰まりで、所謂世間から隔離された期間が長かった為2017年当時も奈良田方言と呼ばれる「古代の日本語」を話す老人がもう少ない人数だけど居るという話しだった。奈良田在住の人でもお年寄りの話す奈良田方言・古代の日本語は全く理解不能であるとの事。YouTubeで奈良田方言を話している音声を聞いたけど、字幕を見ながら聞くとなんとなく分かるけど、字幕なしだと日本語には聞こえない。青森県のキリストの墓のある地域の言葉に似てる?アイヌ語との比較をやって欲しいものだ。私達が入った奈良田温泉の女帝の湯の女帝というのは「孝謙天皇」の事らしい、孝謙天皇が奈良田に8年間逗留したという伝説が伝わっている。孝謙天皇は「奈良田王」とも言われ、奈良田には孝謙天皇にまつわる七不思議が伝わっている。孝謙天皇は怪僧道鏡との関係もあり、その後婦人科系の病気になり病を癒す為に温泉のある奈良田に逗留したようだ。奈良田から甲府に帰る途中、「赤沢宿」という集落を訪ねた。赤沢宿は身延山参りで栄えた集落のようで、今でも営業している宿もあるようだし、江戸時代の雰囲気をそのまま纏っている集落だ。赤沢宿は国選定重要伝統的建造物群保存地区になっているとの事。奈良田地区には金田一耕助がフケだらけの頭をがしがし掻きながら歩いている後姿がよく似合うと思ってしまう雰囲気がある。久しぶりに色々と驚かされる旅だった。山梨県の奥は深い。旅の最後に甲斐犬のブリーダーをしているお婆さんにあった、犬好きな私だけど、迂闊に手を出せない雰囲気を醸し出す甲斐犬だった、腹の出た甲斐犬は駄目らしく、皆んなうっすらと肋骨が見えている。甲斐犬の虎毛がかっこいいが、犬を飼うとぶらぶら旅する訳には行かなくなるなぁと思ってしまった。

 

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