旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

福島県 飯盛山で不思議な事が

前日早く寝たのでいつものように随分早く目が覚めた、座敷わらしにはお目にかかれなかった。天気予報でも今日は台風が近づくと言っていたので、予定していた三陸海岸沿いを走るのはやめて違うルートで移動することにした。この日「ゲゲゲの女房」が最終回だった、最後までゲゲゲの女房を見た後宿を出発。「福山荘」の宿泊代は7,350円、安い。とりあえず、雨対策をして北上市方面に向かう、宿を出てしばらくしたら、対向車2台がパッシング、まさかこんな朝早くネズミ取りもないやろ、でも制限速度の40キロで走る。岩手県警は仕事好きなようで、やってましたネズミ取り、助かりました。しばらく走ると可愛い子ちゃんの野生のリスが道路に飛び出してきた、野生のリスは北海道以来。本当なら北上市から国道4号で南下しようと思ったが、雨が気になって高速で移動した。やがて、雨足も強くなり、お腹も空いたので磐梯熱海の温泉に入る為に高速を降りた、インターを出たところに「そば処 森」があったので、そこで昼食、ざる蕎麦の太麺を頼んだ。蕎麦は細めのきしめんのような麺、ごわついた田舎蕎麦かと思いきや、かなり滑らかな蕎麦だった。店内では炭をおこし、そこで味噌田楽を焼いていたので暖まで取れた。そば屋を出てしばらく走ると前方に日差しが出てきた、猪苗代湖辺りで雨が上がったので温泉に入ることにした。「志田浜温泉」を見つけた、レークサイド磐光というホテルの3階。時間帯と雨のせいで客は自分1人、少し温めの湯に猪苗代湖を眺めながらゆったりと浸かる事が出来た。完全に雨も上がったので、カッパを脱いで会津に向かった。時間は14時過ぎ、このままホテルに入るのはもったいないので会津の街をバイクで散策。「会津藩御本陣」を発見、見学した、入場料300円。会津藩御本陣を後に飯盛山に向かった。広い駐車場があったので止めると、飯盛山の上の土産物屋で何か買わなければならない仕組みになっていた。後から分かったのだがこの駐車場の隣りに無料の市営駐車場があった。山の上の土産物屋では赤べこのキーホルダー400円を買った。ということで駐車場代400円成り。飯盛山に登るとまず目に付くのは、国指定重要文化財の「さざえ堂」、しかしここには入らず外だけ見学、入場料をけちってしまった。その後、さざえ堂に入る機会があった。昔読んだ推理小説にさざえ堂をモチーフにしたのがあった。調べてみると、高橋克彦さんの星の塔・篠田真由美さんの桜闇の中の短編・三津田信三さんの首無しの如き祟るものなどが有る、全部読んでいた。さざえ堂を更に登っていくと、そこに白虎隊の墓が有り、多くの人が花や線香を持ってお参りしていた。お墓では線香の煙でむせ返るほど。白虎隊の知識は殆ど無い私だったのだけど白虎隊の墓の前に来ると、突然涙が溢れてきた、ポタポタと涙が落ちる、私の気持ちとしては涙が出るほど悲しいわけではない。何かが憑いた?少し気味が悪くなったので山を降りようと思ったが、何故か白虎隊の自傷の地もお参りしてしまった。自傷の地からは鶴ヶ城が真正面に見えていた。今思っても不思議な体験。飯盛山を後にホテルには16時に着いた。いつもの温泉に入り、いつもの焼き鳥屋で一杯。今回は地元の人と旅行で来てた人達と一緒に呑んだ。旅行者は会津のアルファワンに泊まっているらしい、あと、この焼き鳥屋の焼き鳥の大きいことに驚いていた。地元の4人組は、昔胃がんで胃を切ったという景気の良さそうな人、焼酎を飲む時に手が震えるアル中気味の人、3.4年前に奥さんを亡くして今は若い娘と付き合っている60歳の人、エンケイというメーカーのアルミホイールのデザインをした人。この4人の誰かが、国会議員の甥や昔VAN jacのモデルをしていたらしい。こんな人達とくだらないことを話して呑んでいた。結構お腹いっぱいなのに、会津若松駅に隣接したそば屋でかけそばを食べた、呑んだ後の駅そばは中々いける。ふらふらとホテルに戻って寝た。

 

蕎麦屋 そば処 森  営業中

温泉  志田浜温泉  営業中

参考図書 高原克彦  星の塔

     篠田真由美 桜闇

     三津田信三 首無しの如き祟るもの