旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

岩手県 遠野で妖怪を感じたい

早朝目覚めるが、6時までは大人しくしていた、6時になったので湯田川温泉を散策、昨日と違って薄陽が差している、しかし肌寒い。宿の近くに「由豆佐賣神社 ゆずさめじんじゃ」を見つけてお参りした。古い東北の神社らしい神社、近畿に有る神社とはどこか佇まいが違う。調べてみると、「溝くい姫命」という神を祀っている、初めて知った神さまだった。参道の階段は苔が生えて昨日の雨に濡れて滑りそう。居ないとは思うけど熊でも出て来そうなので声を出しながらお参りした。小1時間散策した後に朝風呂に入った、先客が居て素っ裸で寝ていたのに驚いた。朝ご飯にも驚いた、イクラ・鮭の塩焼き塩多め・漬物・イカの塩辛などなど、朝から酒が飲めそう。朝からご飯2杯を平らげ満腹に、朝ドラの「ゲゲゲの女房」を見ながら出発の準備。8時30分に鳥海山のバイクで登れる所まで行くべく出発。国道7号から見た鳥海山は頂が雲に隠れていた。予定では鳥海山の麓に有る「大物忌神社 おおものいみじんじゃ」に参ってから鳥海山を登ろうと考えていたけど、大物忌神社へ行く道を間違えてしまった、仕方なくそのまま鳥海山に登った。調べてみると鳥海山は山自体が御神体で、大物忌神社も鳥海山の頂上と麓に2社、合計3社有るということだった、大物忌大神という神さまは古事記日本書紀にも出てこない不思議な神さまらしい。この時はそんな事は全く知らずにいた。鳥海山を登る道では、自分の運転技術の未熟さを痛感してしばらく打ちひしがれながらダラダラ走ってしまった。山形から鳥海山に入り、途中で秋田県に入っていた。鳥海山レストハウスの有る広場ではヘリコプターが何か機材を運んでいる、こんなに近くでヘリコプターを見る機会は無いので暫く見学、当たり前だけど上手いもんだ。しかし、寒い。鳥海山を後に、岩手県の遠野を目指す。昼食は秋田県仙北市の国道沿いに有る「若竹」で鳥汁そばの大盛り1500円を食べた。熱い汁に冷たい蕎麦を入れて食べる、汁がぬるくなるのであまり好みではなかったけど、濃い鳥の出汁が美味かった。しかし、1500円はちと高い。国道46号に入り雫石を通って盛岡に、盛岡から宮古方面に向かい遠野を目指した。途中の道の駅で紫波のワインを買った。遠野の近くに早池峰山に行く道があったが、当時早池峰山を認識していなかった、知っていれば早池峰山の行けるとこまで行ったのに。遠野に入る手前で「南部曲がり家 千葉家」に立ち寄った、曲がり家といえば、オシラ様・遠野物語語り部・座敷わらしが頭に浮かぶ。入場料は300円、外観ももちろん大きいのだが、なかに入ると更にデカい。流石に馬はいなかったけど、その曲がり家では、今も人が生活していた。遠野の宿「福山荘」には15時過ぎに着いた、温泉ではない風呂に入って、遠野の街を散策、水木しげるの絵がそこかしこに有る、朝ドラの影響力は凄い。街の中を川が流れている、この川にもカッパがいたのだろうか?柳田國男の記念館が有り、昔柳田國男遠野物語を聞いて回っていた時の常宿の跡があったりと興味深い街だった。家に帰ってから遠野物語を再読したのは言うまでもない。夕食の後に呑む為の遠野の地酒 上閉伊酒造の2種類の酒を買った。夕食は18時30分ということだったけど、結局夕食が出て来たのは19時20分頃、腹ペコ。しかしながら、夕食のおかずの種類の多さにビックリ、天ぷらが冷めていたのはまぁ仕方ないか。中でもホタテの刺身とひっつみ汁がとても美味かった。ワインハーフボトルと日本酒2合であえなくダウン。明日台風がやって来るというニュースを見て見ながら眠ってしまった、座敷わらしに会えるかなと思いつつ。

 

神社 由豆佐賣神社 湯田川温泉

   大物忌神社  鳥海山

蕎麦屋 若竹 秋田県仙北市 閉店

観光  南部曲がり家 千葉家 改修工事中

宿   福山荘 遠野市 営業中

参考図書  遠野物語  柳田國男