旅人の旅日記

バイク・青春18きっぷの旅諸々の旅の記録

和歌山 ムササビに会い、ムカデに刺される

和歌山県龍神村を訪れた時。龍神山荘の早い夕食を済ませた後、酔い醒ましに近くの神社まで家族で散歩をした。神社に着くと何かリスのでような小動物がこちらに向かってやって来た、人を怖れる様子も無い、北の国からの蛍のように「ルー、ルルル」と呼んでやるとこちらにやって来て、娘と息子に抱かれた。未だ子供のムササビのようで、「ルルル・ルルル」と喜んでいる様子。ムササビが木から木へ滑空する為に座布団に変身する為のヒダヒダも確認した。大きさは20〜30センチくらい。ヒダヒダの中には細い骨もあり、その骨を広げて滑空するものと思われた。爪も、木に登りやすいようにかなり鋭い。でも子供達に抱かれてその鋭い爪で引っ掻く事も噛み付く事も無かった。この時は人に懐いたムササビだと思っていた。木の上では親ムササビの声の「キチキチキチ」というような声も聞こえていたのだが。翌朝早くに娘を連れてムササビに会った場所に行った時、昨晩のようにムササビを呼んだら又やって来て娘に抱かれた。それから1時間後、息子を連れて同じ場所に行ってみたらムササビは木の裏で眠っていた。ムササビがあまりに不用心なので木の影に隠してやったが、この時、ムササビに触れるのではなかったと思った。人間の臭いが付いた子供のムササビを親ムササビは育てるのか?何で一晩経っても同じ場所に居るのか?木の上から親の鳴き声も聞こえていたのに。どれだけ連れて帰ろうかとも思ったが、食べ物、住む環境など分からない事が多く連れて帰るのは諦めた。この後、野生の動物に無闇に触れる事はやめた。無事に成長して欲しいと思った。その後、「辻まこと」さんの「ムササビ」という文章を読んだら、飼えたのではないかとも思った。ムササビは人に慣れるようだ。人が触れた事で親から見放される動物の子供を思うと人間が保護するのも有りではないかとも思った。野生動物にはむやみに触れない事は基本であるのが前提だとは思うけど。その次の日の夜、借りている農家で眠っていると、左胸に鋭い痛みが走った。心筋梗塞⁈その時右の背中がムズムズとした。飛び起きてシャツを脱ぐと、ポトリと10センチくらいのムカデが落ちた。あまりの痛さとムカデにビックリしてムカデを殺す事も出来ず逃げられた。めっちゃ悔しかった。ムカデは雄・雌2匹でいるという。その晩は怖くて家族全員で車の中で眠った。次の日、バルサンを2缶焚いたところ、10センチくらいのムカデと、15センチくらいのムカデが出てきた。オマケに巨大なクモも出てきた。その夜は娘に泣かれて、農家で眠る事は諦めて、再び車の中で眠った。この後この農家で泊まる事は無かった。私的には結構気にいっていた農家だったのに、残念。